最優秀防御率に輝いたロッテ・石川歩、年々進化する”打たせて取る”投球。抜群の制球力で最も効率の良い投手に
今季パリーグの最優秀防御率のタイトルに輝いた石川歩。年々、着実に数字の内容が改善されている。
2016/12/21
入団以来3年連続2ケタ勝利
ロッテの先発投手と言えば、涌井秀章の名前がすぐに浮かぶ。しかし、その陰で着実に進化を遂げた選手がいる。今年最優秀防御率のタイトルに輝いた石川歩だ。
石川は東京ガスからドラフト1位で入団した2014年、10勝8敗で新人王を獲得。以後、12勝、14勝と順調に勝ち星を伸ばしているが、投球内容も進化しているのだ。(リーグ順位)
・防御率 3.43(8)→3.27(6)→2.16(1)
・WHIP(1イニング当たりの走者)1.26(7)→1.26(8)→1.01(1)
・完投 2(7)→3(2)→5(1)
・完封 1(5)→2(2)→3(1)
・被打率 .275(13)→.275(11)→.236(4)
とりわけ、石川歩の進境が著しいのが制球力だ。今季パの規定投球回数に達した投手のBB9(9回当たりの与四球数)ベスト5は以下の通りとなる。
1. 石川歩(ロッテ) 1.22
2. 美馬学(楽天)1.86
3. 和田毅(ソフトバンク)2.10
4. 有原航平(日本ハム)2.19
5. 塩見貴洋(楽天)2.25
このように石川の制球力はパでも群を抜いている。
【次ページ】奪三振率は低い
1 2