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2017年ドラゴンズ復活のカギ握る、新旧ドラフト1位組とベテラン組【小田幸平の眼】

FA移籍も一段落し、各チームの来年の布陣が見えてきたプロ野球。2016年シーズン、最下位に沈んだ中日ドラゴンズは、ドラフトで明治大学のエース・柳裕也投手を指名、新外国人としてメジャーで通算11本塁打の大砲、アレックス・ゲレーロ選手を獲得した。ドラゴンズ期待の新戦力について、ドラゴンズOBで野球評論家の小田幸平氏に話を伺った。

2017/01/15

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ゲレーロ、ビシエド、平田……に食い込めるか、周平!

――打撃陣に関しては新外国人の(アレックス・)ゲレーロも話題を呼んでいますが、いかがですか?

小田 こればっかりは実際にプレーしてみないとわからないですね。メジャーの頃のゲレーロは記憶にありますよ。「手袋をせずにバッターボックスに立つ選手がいる」ってことしか覚えていませんが(笑)。

打線では、4番にホームランが期待できるビシエド、5番に得点圏打率が高い平田が入るのが一番いいと思います。

打線の中で鍵を握るのは2番と3番でしょう。2016年はここがまったく固定できませんでした。「誰にしよう?」という悩みではなく、いないんですよね。故障した下半身の状態が良ければ平田を3番に入れる手もありますが、そうすると4番のビシエドとの勝負を避けられたときに返す人がいなくなってしまいます。

――ゲレーロがクリーンナップを打つ活躍を見せてくれればいいですね。

小田 個人的に期待しているのは、やっぱり高橋周平です。平田、ビシエド、ゲレーロのクリーンナップは全員右バッターなんですよ。そこへ左の高橋周平が食い込むのが打順としてもいいんです。ジグザグ打線にしておけば、相手のリリーフ投手を一枚余分に使わせることができますからね。

――周平選手もケガさえなければ……! というところがありました。全ドラゴンズファンが期待していると言っても過言ではないので、実力でクリーンナップの座を奪い取ってほしいですね。

小田 あと、ウインターリーグでは近藤選手や石岡選手、加藤選手などが活躍していましたね。ああいう選手たちが飛び出してきたら面白いと思います。なかでも石岡選手は楽しみですね。
先ほども言いましたが、ベテラン選手と若手選手、両方の力が噛み合ってこそ、チームは強くなると思います。若手にもベテランにも両方期待したいですね!

 

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小田幸平(おだ・こうへい)
1977年3月15日、兵庫県高砂市出身。ニックネームはODA(オーディーエー)。市川高校、三菱重工神戸を経て、97年ドラフト4位で巨人に入団。06年に野口茂樹の人的補償として中日に移籍。谷繁元信現監督の控え捕手として、チームのリーグ優勝3回、日本一1回に貢献。現役引退後は野球解説者はじめトークショーや講演、野球教室、イベントなど精力的に活動している。

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