陽岱鋼、FA移籍で「若い世代も巨人が身近に」。来季、中継が行われるか気をもむ台湾の野球ファン
駒田英さんは、台湾の政府系海外向け短波ラジオ放送の日本語放送の記者、パーソナリティだ。番組では台湾の様々なトピックを日本に紹介しているが、とりわけスポーツ分野では共著「台湾プロ野球(CPBL)ガイド」を著すなど造詣が深い。台湾では、陽岱鋼は英雄視されるスーパースターだ。陽の移籍について、ウインター・リーグが開催される、台中洲際棒球場で、台湾で人気を誇る陽岱鋼の移籍について聞いた。
2016/12/24
Getty Images
チェンに続く2番目の大型契約と注目
――陽岱鋼のFA宣言は台湾ではどう報道されていましたか?
台湾のスポーツメディアは普段から、日本球界の様々なニュースを伝えています。当然、陽選手のFA宣言以来、その動向は連日細かく報道されてきました。
陽選手の巨人入りが決定し、その大型契約が話題になっています。
台湾メディアは、陽選手の2017年の年俸は、チェン・ウェイン(フロリダ・マーリンズ)の1400万ドルに次いで、海外でプレーする台湾選手として、二番目になると報じました。
――そもそも台湾における陽岱鋼は、どれほど人気があるのでしょうか。
陽選手は高校から日本ということもあり、北海道日本ハムファイターズ入団当初は、野球ファン以外にはそれほど知られていませんでした。
その後、レギュラーとなったことで知名度は一気にアップ、特に2013年のWBCで活躍したことで、広く知られるようになりました。
旅行代理店が観戦ツアーを組むようになったほか、2014年からは『FOXスポーツ』がファイターズの試合を中心にパリーグの試合中継を開始しました。野球選手として華があるのはもちろん、家庭を大切にする陽選手はイメージも良く、各企業のCMに出演するなど、今や台湾を代表するスターの一人です。