ドラゴンズ、上昇のカギは与四球数の減少にあり
球団史上28年ぶりの2年連続Bクラスに終わったドラゴンズ。昨年は主砲とエース、抑えが怪我で離脱しており、苦しい1年だった。その代わり、特に投手陣は若手が台頭してきたが、課題は制球力の向上。いかに無駄な四球を減らせるかが大事になる。
2015/01/11
与四球数は、2年連続ワースト
注目を集めた谷繁元信選手兼任監督の下、Bクラスからの巻き返しを計った昨季のドラゴンズ。最終的に結果は4位。球団史上28年ぶりの2年連続Bクラスに終わった。
大きな勝ち越しこそなかったものの、シーズン中盤までは、ある程度計算通りに進んでいたはずだ。7月終了時点で貯金2、首位ジャイアンツと5ゲーム差。
近年のドラゴンズは夏場以降に強さを見せていたこともあり、勝負はこれからと多くのファンが期待した。
ところが、8月に7勝20敗と大失速。月間20敗以上を記録したのは05年8月の楽天(21敗)以来9年ぶり。セリーグでは90年8月の阪神などと並ぶワースト記録という歴史的大失速だった。
チームトップの本塁打を放っていた和田一浩や、通算400セーブを達成した岩瀬仁紀がケガで離脱したことも確かに響いたが、失速の大きな理由として投手陣の与四球の増加があげられる。
8月の27試合でドラゴンズ投手陣はリーグ最多の108与四球。
次に多かったスワローズでも84与四球ということからも、ドラゴンズがいかに余計な走者を許したかがわかる。
この与四球数の多さは、8月に限ったことではなかった。