カブスの上原辞退で混迷の侍JAPANクローザー問題。今季31Sの男を推す理由
来季からメジャーリーグのカブスでプレーをする上原浩治が、来年の3月に開催する第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表を辞退した。侍ジャパンは小久保裕紀監督の体制になってから、クローザーが固定できないという悩みに直面している。しかし、適任者を一人選出していないのではないだろうか?
2016/12/27
上原の辞退でクローザー不足が深刻
2017ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する日本代表(侍ジャパン)のメンバー18人が20日に先行発表された。翌21日には、来季からヒューストン・アストロズでプレーする、日本人メジャーリーガーの青木宣親が参加を表明。26日現在、19人の侍戦士が決定している。
一方で、侍ジャパンの“泣きどころ”ともいえるクローザー候補として期待された、メジャーリーガー上原浩治(シカゴ・カブス)が、来年からプレーする球団の意向により参加を断念。先行発表されたメンバーを見ると、北海道日本ハムファイターズの宮西尚生と東京ヤクルトスワローズの秋吉亮しか見当たらず、二人はセットアッパータイプなだけに、クローザー不在の印象は拭えない。
となると残り9人の枠の中に各球団のクローザーから選出する必要がある。今年のセーブランキングを見ると、セリーグは読売ジャイアンツの澤村拓一、広島東洋カープの中﨑翔太、横浜DeNAベイスターズの山﨑康晃が、パリーグではオリックス・バファローズの平野佳寿、東北楽天ゴールデンイーグルスの松井裕樹がそれぞれ30セーブ以上を挙げている。
この中で、澤村、中﨑、山﨑、松井は侍JAPANの招集経験(中﨑は登板はなし)はある。しかし、ここで一番に推したいのが侍ジャパン選出未経験のオリックスの平野だ。