ホークスの絶対的な強み、サファテはNPB球史に残る最強の守護神【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】
ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は最強の守護神・サファテについてだ。
2017/01/05
サファテだけは年々セーブ数がアップ
2016年から過去3年間のセーブ数合計のランキングを見てみよう。
サファテはただ一人、100セーブを超えている。セーブ数は37→41→43と増えている。そして防御率は3年連続で1点台だ。これは群を抜いている。
そもそも過去3年連続で2ケタのセーブを挙げた投手は、サファテ以外にロッテの西野勇士(31→34→21)、日本ハムの増井浩俊(23→39→10)、オリックスの平野佳寿(40→12→31)しかいない。
セリーグは皆無だ。
サファテの優秀さが傑出していることがわかる。
ソフトバンクに移籍後の、サファテの登板数は64→65→64、投球回数は68.1→64.2→62.1と同じような数字が並んでいる。首脳陣とサファテが話し合って、登板数、投球回数の上限を設定しているのではないかと思われる。
日本ハムのマーティンは、CSでは投げたが打ち込まれた。日本シリーズを前に足首の治療のためアメリカに帰国。日本ハムは節目の試合で大谷翔平やバースをクローザーに起用するなど、やりくりをして日本一に輝いたが、今季のクローザーは未定だ。
今季36歳とは言え、故障もなく安定した成績が期待できるサファテを擁するソフトバンクは、大きなアドバンテージがあると言ってよいだろう。
サファテは、リベンジを期する福岡ソフトバンクホークスの絶対的な強みなのだ。