三連覇逃したソフトバンク。柳田、攝津、バンデンハークら主力の戦線離脱が響く【2016年通信簿】
2016年のソフトバンクは83勝54敗6分で2位に終わった。投打にタイトルホルダーを要しながら逃した三連覇。シーズン序盤、圧倒的な強さを見せて2位の日本ハムに11.5ゲーム差をつけていただけに、優勝を奪われ悔しい結果となったシーズンを振り返る。
2016/12/31
三連覇逃すも、チームは順調に強化
総合4点
シーズン序盤、チームは好調だった。日本ハムの強さを称えざるを得ないシーズンではあったが、三連覇できる可能性は9月下旬まで残されていた。「7月に入って歯車が合わなくなったのを僕が修正できなかった」と工藤監督は話す。投打、打線、継投などすべてにおいて「バランス」が乱れてしまった。
常勝ソフトバンクにおいて「勝って当たり前」の空気が漂っていることは確かだ。それは選手や首脳陣にとって苦しいことかもしれないが、大きな期待の表れでもあるし、それだけの力を持っていると思う。
優勝を逃したとはいえ、個々の成績を見ればキャリアハイの選手も多数いる。今季わずかに足りなかった、終盤にひっくり返されない底力を身につけられれば、また頂点への道は拓けるはずだ。