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西野、内らブルペン陣の不振、故障が急失速に。平沢ら若手台頭もデスパイネの穴が最大の懸念【2016年通信簿】

ペナントレースでは2年連続Aクラス。しかし北海道日本ハムファイターズ、福岡ソフトバンクホークスとの力の差は歴然だった。 CSファーストステージ敗戦後、千葉ロッテマリーンズ・伊東勤監督はこう振り返った。 「レギュラーシーズンの力の差がそのまま出たシリーズだった」と。 その言葉どおり完敗の1年だった。 今季の目標はCS進出枠の3位滑り込みではなく、あくまでリーグ優勝のはずだった。 開幕からエース涌井秀章の登板間隔を何度もずらして、福岡ソフトバンクとの直接対決にぶつけ、前年度王者に向かって行った。 エースの奮闘もあって開幕から選手、首脳陣も高いモチベーションを維持して戦うことに成功。 しかし、オールスター明けの後半戦から上位2チーム(北海道日本ハム、福岡ソフトバンク)とのゲーム差は日を追うごとに開いていくと、集中力を保つ点で難しい戦いを強いられた。年間を戦う戦力が十分でなかったのは結果として証明されただろう。

2016/12/30

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経験を積んだ平沢。着実に選手層は底上げ

総合 3点
 そうした中、選手の若返りが着実に進んだのはチームにとって好材料といえる。

 おもにファームで経験を積ませながら1軍の舞台を踏んだルーキーの平沢大河は、8月17日にプロ初安打を放つと、シーズントータルで7安打。来季に向けて貴重な財産を手に入れた。

 投手陣では終盤戦でブルペン陣が崩壊する中、南昌輝が57試合に投げて防御率2.74をマーク。来季はセットアッパーとして勝利の方程式に組み込まれることも十分考えられる。

 こうして着々と選手層は底上げが行われており、期待度が高い来季の新人選手も含めると、より高い競争意識もが芽生えるだろう。

 それでも上位球団と明らかな戦力差があるのが現状である。
 退団が決まったアルフレド・デスパイネの穴埋めが、万が一できなかった場合は、今季以上の厳しいシーズンになることは間違いないだろう。

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