2017年のマイルストーン。達成が期待される投打の記録【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】
ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は2017年に達成が期待されるマイルストーンについてだ。
2017/01/07
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サファテ、200セーブの大記録は間近
次に投手の記録を見てみよう。
三浦大輔が172勝で引退したため、現役最多勝は東京ヤクルトスワローズ石川雅規の152勝になった。
2位は巨人、杉内俊哉の142勝。今季、一軍登板はなかったが、復活して150勝を記録することができるか。
100勝を控える投手たちも、昨季は2ケタ勝っていない。奮起しなければクリアできない数字だ。
登板数は、5人の救援投手が500登板に迫っている。セットアッパーとしてフルで働けば50登板は超えてくる。3~4人は達成するだろう。
セーブは、NPB最高のクローザー、福岡ソフトバンクホークスのデニス・サファテが200の大台に乗ろうとしている。
100セーブを控える投手の中には、若手もかなりいる。クローザーは30、40とセーブを稼ぐことができるので、100セーブまでは勢いでクリアすることができる。そこから先が難しくなるのだ。
ホールドは巨人の山口鉄也が前人未到の300ホールドへの期待がかかる。昨年は不振だったが、調子が戻れば可能だろう。
唯一セットアッパー専門でMVPを取った中日の浅尾拓也だが、昨年の一軍登板はなし。あと1つで3人目の200ホールドになるが、足踏みが続いている。