2017年のマイルストーン。達成が期待される投打の記録【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】
ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は2017年に達成が期待されるマイルストーンについてだ。
2017/01/07
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山田、3年連続トリプルスリー達成なるか
こうしたマイルストーンとは別に、期待される大記録もいくつかある。
・ヤクルト山田哲人の3年連続トリプルスリー、ソフトバンク柳田悠岐の2回目のトリプルスリー
→山田が記録すれば、もちろんNPB史上初。柳田の記録も山田に続く2回目となる。
・日本ハム大谷翔平、規定打席と規定投球回数にダブル到達
→1950年の2リーグ分立後では、1950年に阪急ブレーブスの野口二郎が記録しただけ。66年ぶりの大記録となる。両方でタイトルを獲れば空前の記録だ。
・西武、秋山翔吾2度目の200安打
→NPBのシーズン最多安打記録216を持つ秋山だが、2回目の200安打を記録すれば、青木宣親(現アストロズ)に次ぐ記録となる。
・巨人、山口鉄也の10年連続60試合登板、日本ハム宮西尚生の入団から10年連続50試合登板
→どちらもNPB史上初。地味な記録だが、セットアッパーとして長く活躍しなければ達成できない記録だ。
・西武、中村剛也の通算満塁本塁打記録16の更新
→すでにNPB史上1位だが、この記録を伸ばすことができるだろうか。
・ソフトバンク、サファテ、シーズンセーブ記録の更新
→今年はパ記録を更新する43セーブを記録。NPB記録は2005年に中日ドラゴンズ、岩瀬仁紀、2007年に阪神、藤川球児が記録した46。十分に可能性はあるだろう。
来季もまだまだ驚きの記録が生まれるだろう。期待したい。