メジャー昇格期待の中後悠平、2017年もゼロからのスタート。「挑戦者として、キャンプで結果を残す」
2015年シーズンオフに千葉ロッテマリーンズから戦力外通告を受けた中後悠平。昨シーズンはアメリカにわたり、アリゾナ・ダイヤモンドバックス傘下のマイナーに所属。シーズンを通じて安定した成績を残し、今季はメジャー昇格も期待される。中後に昨シーズンを振り返ってもらいつつ、今季の抱負を聞いた。今回はその後編だ。
2017/01/12
永田遼太郎
メジャー昇格は簡単ではない
――それだけ大変な生活をしてきたなかでいよいよ2017年。メジャーリーグという舞台も見えてきたのかなと思うのですが。
でもね、そんな簡単な世界じゃないですよ。他の記者やマスコミの方にも結構言われますし、3Aで自分が抑えているときも、『中後、メジャー昇格間近』とか書いていただきましたけど、僕の中では一切そんなこと考えていないです。
――周りの評価と自分の評価は違うと。
実際、チームメイトからも言われましたよ。「もう、そろそろだな」とかね。でも、そんな簡単じゃないし、メジャーに行けたら行けたでもちろん嬉しかったのはありますけど、2016年は2016年で終わり、2017年は2017年で、完全にゼロからのスタートだと自分では思っているので、昨年3Aであれだけ抑えられたのは自信にはなりましたけど、数字や結果はリセットされるわけですからね。
――昨年は3Aで13試合連続無失点をしましたけど、それも終わったことと捉えているんですね。
そこで抑えたからって、メジャーで抑えられるわけじゃない。まずは2017年のキャンプで結果を残さなきゃならないと思っています。僕と同じ立場のやつらが全員同じように抑えたら、全員がメジャーに上げてもらえるわけじゃないし、当然メジャーで投げられる保証なんてどこにもない。だから僕の中では全部過去のことは過去のことなんです。ただ、3Aで抑えたのは自信になっていますし、そこで得たものは胸に秘めつつ、2017年のキャンプではメジャーで上がれるように、それを継続して行こうと思っています。まだまだ自分の中ではマイナーリーガー、挑戦者のままだと思っていますよ。