新人王に輝いた先発投手の翌年は苦労する!? 大瀬良、石川は「2年目のジンクス」払拭なるか?
ルーキーイヤーに活躍した選手が他球団に研究されて成績を落としてしまう、いわゆる『2年目のジンクス』。2013年に新人王に輝いた二人の先発は2年目の昨年はケガや不振に苦しんだ。さて、2014年の新人王もセパともに先発。大瀬良大地、石川歩の2年目はどうなるのだろうか。
2015/01/13
新人王の翌年に勝ち数が増えた選手は1人だけ
昨シーズンの新人王、広島・大瀬良大地、ロッテ・石川歩はともに二桁勝利を上げる大活躍だったが、新しいシーズンは目前、気になるのは「2年目のジンクス」だ。
1年目に活躍した選手に対して当然、各球団とも研究してくる。
オフは各地でイベントや行事にひっぱりだこ、祝いの席も設けられたりとトレーニングも疎かになりがちになるのかもしれない。
そしてなにより「2年目のジンクス」という言葉自体、ストレスになるだろう。
一見、印象論のようにも感じられる「2年目のジンクス」だが、意外と的中する。
ローテーションや分業制が確立されたドラフト導入後(1966年以降)の新人王で、大瀬良、石川と同様に二桁勝利をあげた投手は41人いるが、翌シーズン、勝利数が上回った例は76年の南海の藤田学(11勝→16勝)しかいない。
連続した二桁勝利を挙げたのも14人で野茂英雄、松坂大輔ら1、2年目と連続最多勝を獲得した投手も勝ち星だけを見れば、数を減らしている。
81年の日本ハム・木田勇、00年の巨人・上原浩治は特に顕著なジンクス的中例。ともに1年目に20勝以上をあげ、最多勝を獲得しての新人王獲得だったが、2年目は登板数を減らし、勝利数はほぼ半減、奪三振、防御率も軒並み悪化した。