新人王に輝いた先発投手の翌年は苦労する!? 大瀬良、石川は「2年目のジンクス」払拭なるか?
ルーキーイヤーに活躍した選手が他球団に研究されて成績を落としてしまう、いわゆる『2年目のジンクス』。2013年に新人王に輝いた二人の先発は2年目の昨年はケガや不振に苦しんだ。さて、2014年の新人王もセパともに先発。大瀬良大地、石川歩の2年目はどうなるのだろうか。
2015/01/13
2013年の新人王二人の2014年はどうだったか?
木田は1年目の成績がキャリアハイのまま引退。上原は4年目の02年に17勝で最多勝を獲得、6年目の04年に2.60で最優秀防御率のタイトルを獲得しているが、1年目の20勝、防御率2.09(規定投球回以上)が日本での自己記録となっている。
ここ10年を見ても08年新人王のオリックス・小松聖が15勝から1勝、10年新人王の日本ハム(当時)・榊原諒が10勝から1勝という例もある。
昨シーズンは13年の新人王、ヤクルト・小川泰弘、楽天・則本昂大が「2年目のジンクス」に挑んだが、ともになかなか苦しいシーズンだった。
小川は開幕3連勝と好スタートを切ったが好事魔多し、4試合目の登板で右手に打球を受け有鉤骨鉤骨折、戦列を離れた。7月に復帰するも二桁には届かずシーズン9勝、防御率は3.66と1年目を下回った。
則本も開幕から好調をキープし、交流戦ではMVPを獲得。6月終了時点で9勝をあげていたものの、夏場に入り突如、不調に陥る。
7月から約1カ月半、白星に恵まれず一時は中継ぎに降格した。それでも後半は立て直し、勝ち星こそ15から14と1つ減らしたが、防御率は3.34から3.02に向上、奪三振は134から204へと大幅に増やしタイトルも獲得。苦しいなりに結果を残した。
小川は不運なケガがあり、則本は一時的な不振があり、それこそがジンクスといえばそれまでだが、2年目の成績的としては小川は及第点、則本は合格といっていい。
近年の新人王に輝いた先発投手では、田中、攝津、牧田など2年目も主力として活躍する選手もいる。
大瀬良、石川にもジンクスを吹き飛ばす活躍を期待したい。