ハマの番長・三浦大輔氏が説くプロ野球の処世術。新人選手へ25年の経験値を伝授
11日にNPB12球団のルーキーたちは、新人研修会を受講した。
2017/01/12
練習はやりすぎても、やらなさ過ぎてもだめ
3年目、三浦氏は体調に異変を感じていたが、一軍にいたい一心で無理をし続けたことがあった。
「ユニフォームを着たら動くけど、練習が終わって、部屋に帰るとすごくだるかった。でも言えず、どうすることもできなくなって、トレーナーと病院に行ったら即入院になった。シーズン中、病院の(ベッドの)上で一軍の試合を見て、これほど辛いことはなかった。打たれたっていう悔しさは頑張れば取り戻せるけど、シーズン中みんなが戦っている場に居られないことが悔しかった。それは今でも悔しい」
悔しい思いをしたことで、体調管理の大切さを実感。その経験から、自身の身体について勉強し、身体にいいものをどんどん取り入れるようになった。その結果、完治はしていないが、少しずつ軽い症状になっていったという。
「ケガはしちゃダメだけど、やらなさすぎもダメ。自分にしか分からない痛みがある。無理して、オーバーワークになって半年棒に振ったりするのはよくない。だからといってやらなさすぎるのも、いつまで経っても変わらない。このあたりの見極めをするのは難しいけど、そこができないとこの世界はやっていけない」
長くプレーするためには、土台を作ることはもちろん必要だ。それ以外にも、自分の限界を知り、トレーナー、コーチに相談しつつ、オーバーワークにならない程度にやっていく。短期間で変えると考えるのではなく、長いスパンで考えていくことが大切だと、力説する。