打球は本家並み。若鷹・真砂は”右の柳田”になれるか。レギュラー奪取も視野に【2017年ブレイク期待の選手】
昨年、侍ジャパンU-23で大会MVPを獲得したソフトバンク・真砂。5年目の今季、1軍出場はもちろんだが、1軍定着を目指す。
2017/02/07
侍ジャパンU-23でMVPを獲得
堂々と記された「三冠王」の文字に会場が沸いた。
2012年ドラフト4巡目で福岡ソフトバンクホークスに入団した真砂勇介。高校通算52本塁打の長距離砲と俊足が魅力の外野手だ。
のちに行われた新入団発表会見でそれぞれ色紙に目標を書いて挨拶をするのだが、真砂は意志の強そうな大きな文字で色紙いっぱいに「三冠王」と書き、秋山幸二氏(当時監督)超えを宣言した。
ファンとマスコミで埋め尽くされた会場からは「おぉ~」という声が沸き起こる。さらに「走攻守の中でも特に打撃。打球が速いのが特徴です」とアピールした。
今年で5年目の22歳。走攻守に期待のかかる若鷹だが、過去4年間1軍出場はない。それでも昨年は真砂にとって大きな収穫の年となった。
10月28日から11月6日までメキシコで開催された「第1回WBSC U-23ワールドカップ」に侍ジャパンU-23として出場。初戦から決勝まで9戦すべてで4番を任された。
4本塁打を含む12安打、14打点の活躍でチームを牽引。侍ジャパンU-23は見事、初代王者に輝いた。そして真砂は大会MVPを獲得。優勝会見に出席した際、緊張気味にこう話していた。
「光栄な賞をいただいて嬉しい。何よりチームが優勝できて喜びを感じています。はじめは4番というプレッシャーや不安はあったけど、試合をするにつれて、僕の場合はつないで後ろに回す役割も大事だと感じました。それがいい結果につながった」