打球は本家並み。若鷹・真砂は”右の柳田”になれるか。レギュラー奪取も視野に【2017年ブレイク期待の選手】
昨年、侍ジャパンU-23で大会MVPを獲得したソフトバンク・真砂。5年目の今季、1軍出場はもちろんだが、1軍定着を目指す。
2017/02/07
オフは柳田とともに自主トレ
昨年、スポーツ紙やネットで「ミギータ」という言葉を見かけたファンも多いことだろう。
ギータこと柳田悠岐に負けない打球を放つ真砂に対して付けられたあだ名で、「右打者のギータ=ミギータ」と藤本博史打撃コーチが命名したものだ。
今オフはその柳田と共にグアム自主トレを行った。もともと高い身体能力の持ち主である真砂が、球界を代表するスラッガーを間近で見て同じトレーニングをこなし様々なことを吸収したのだから、今季が楽しみでならない。
昨季、2日間だけ1軍昇格を果たすも出場機会はなかった。
2軍では初めて規定打席に到達。90試合に出場し、打率.295(ウエスタン・リーグ5位)、7本塁打、18盗塁をマークした。今季はフルスイングに磨きをかけて1軍デビューを目指す。もちろん、「定着」が目標だ。
春季キャンプではA組に入り、連日の居残りロングティーではともにポジション争いをする1歳下の上林誠知と並んで快音を響かせていた。メディア取材の本数増加が期待の表れでもある。注目度アップについて尋ねると「そうなんすか?」とかわされてしまった。
「期待されるのは嬉しいです。でも『だからやらないと』と気負うことはありません。自分のやるべきことをしっかりやるだけ。去年のキャンプと比べると、色々と経験したこともあって少し気持ちの余裕はあるかな」
その口調は明らかに昨春とは違っていた。落ち着き、自信が垣間見える。
日の丸を背負って世界と戦った経験、柳田から学んだバッティング、そして本来持ち合わせている高い身体能力とセンス。これらを存分に発揮することができれば、2017年は真砂にとってキャリアハイのシーズンになることは間違いない。さらに、レギュラー陣を脅かす存在にもなれるだろう。
今季はソフトバンクの真砂勇介に注目してもらいたい。