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巨人・坂本勇人にメジャー複数球団が熱視線。大谷のWBC不参加で株が急騰「インコース攻略は天才的」

今オフにFA権を行使した3選手を獲得した読売ジャイアンツ。しかし、そのうちの2人(山口俊投手、陽岱鋼外野手)と16年ドラフト1位の吉川尚輝内野手は、ケガやコンディション不良で現在は3軍キャンプと、なかなかいい話題が出てこない。そんななかで、メジャー関係者がキャプテン・坂本勇人に注目していると現地メディアが報じた。

2017/02/13

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新戦力4人がまさかの3軍

 巨人が早くも暗い話題にさいなまれている。
 
 今オフの巨人補強で話題の中心にいなければならないはずの山口俊(横浜DeNAベイスターズからFA権行使で巨人入り)が昨季終盤に患った右肩違和感の影響で春季キャンプ3軍スタートとなったばかりか、インフルエンザに罹患。
 
 さらに陽岱鋼(北海道日本ハムファイターズからFA権行使で巨人入り)までもが宮崎キャンプで下半身の張りを訴え、沖縄2次キャンプには行かず宮崎残留で3軍キャンプにおいてリハビリすることになった。投打の目玉選手2人に開幕黄ランプが点灯したのは言うまでもない。
 
 しかもドラフト1位・吉川尚輝(中京学院大)が新人合同自主トレ中に上半身のコンディションを悪化させ、ドラフト2位・畠世周投手(近大)も指名後に右ひじの手術を受けた影響でいずれも3軍キャンプでリハビリを続けている。
 
 この時期は普通であれば、こうしたフレッシュな新戦力たちが1軍の春季キャンプで大きな注目を集めていなければならないはずだ。
 
 ところが何と新戦力4人がいきなりの総崩れで2軍どころか3軍にズラッと顔を揃えているのだから、現場が「一体フロントはキチンと身体検査をしていたのだろうか」と疑問を投げかけたとしても不思議ではない。
 
 G党としてはため息が出っぱなしだろう。

 しかしながら、何も暗い材料ばかりではない。
 
 その中でキラリと光り続けている現有戦力の野手筆頭は、やはりチームの主将・坂本勇人だ。2月12日で打ち上げた宮崎1次キャンプでは連日バットを振り込み、ケージでの打撃練習では鋭いスイングとともに快音を響かせていた。時折スタンドインさせるパワフルな打撃もなかなかの魅力だった。
 
 守備練習でも手を抜くことなく、泥と汗にまみれながらノックの打球に必死になって飛びついていた。それが好捕になれば、サンマリンスタジアムのスタンドからは拍手と歓声が沸き起こる。実にいい光景だった。
 
 今年で11年目。昨季は初めてとなる首位打者の個人タイトルを獲得した。それでも今年12月でようやく29歳。まだまだ飛躍の夢とチャンスは先々に広がっている。
 
 そして今年は特に3月上旬から第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)も控えている。無論、坂本も侍ジャパンのメンバーに選出されていることから厳しい「世界」との真剣勝負の舞台に立てば、ひと回りもふた回りも大きくなるだろう。心技体全ての面で磨かれ、ますますジャンプアップを果たせそうな予感がある。
 
 ちなみに米メディア、加えてメジャーリーグも坂本に熱い眼差しを向けていることは、あまりクローズアップされていない。

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