BABIPから見る、今年運気が上がりそうな選手・下がりそうな選手
あと数週間でプロ野球も一斉キャンプインとなる。実力もさることながら、運も味方にできるかが好成績をあげる要素の一つになる。今回は、その運がある選手について「BABIP」の指標から考えてみる。
2015/01/20
運の要素が高い指標〝BABIP〟
年が改まると、気になるのが新しい年の運勢。新年の運試しに初詣でおみくじを引いたという向きも多いことだろう。
「運も実力のうち」と言われるが、野球界でもツキは重要だ。今シーズン運気が上がり、成績が上昇しそうな選手、逆に運が逃げていきそうな選手をあげてみたい。
その判定基準として、今回はBABIP(Batting Average on Ball In Play allowed)という指標を使ってみたい。
BABIP=(安打-本塁打)÷(打数-奪三振-本塁打+犠飛)で、柵を越えるホームランを除くフェアゾーンに飛んだ打球がヒットになった割合を表す。
この指標は運の要素が高いことで知られている。
真芯でとらえた打球でも野手の正面をつけばアウトになるが、凡フライでも野手の間に落ちてヒットになることもある。
もちろん守備力の有無によっても数値は変化するし、狙って野手の間を抜くような巧打者タイプが上位に入る傾向もある。
ただフェアゾーンに飛んだ打球がヒットになるかどうかは、運の要素が強いのも確か。実際に本塁打率・被本塁打率、三振率・奪三振率など実力が反映されやすい指標は年度ごとの上下が比較的少ないが、BABIPはバラつきが大きい。
大きな成績の変化があれば、それが運によるものなのか、実力によるものなのか見極める一つの材料にはなり得る。平均値は3割とされ、これより極端に高ければツイていた、その逆ならばツイていなかったといってもよいだろう。