BABIPから見る、今年運気が上がりそうな選手・下がりそうな選手
あと数週間でプロ野球も一斉キャンプインとなる。実力もさることながら、運も味方にできるかが好成績をあげる要素の一つになる。今回は、その運がある選手について「BABIP」の指標から考えてみる。
2015/01/20
2014年、BABIPが高かった選手・低かった選手
2014年、規定打席に到達したうち両リーグを通じて最もBABIPが良かったのは、ソフトバンクの柳田悠岐で、.396と飛び抜けて数値が高かった。昨シーズンは日本一に貢献する大活躍だったが、実力のみならず運も味方にしていた。
投手ではノーヒットノーランを達成した岸孝之が.244で、こちらも飛び抜けて良かった。
BABIPは3割に平均化されるので、極端に高かった翌年は「運が逃げる」可能性大。両選手は今シーズンは要注意となる。
逆に今シーズン運がよくなりそうなのは、阪神の藤浪晋太郎。昨シーズンは1年目のBABIP.286からさらに数値が悪化したが、それでも2年目のジンクスを吹き飛ばす活躍ぶりで、運が向いてくればさらなる成績アップも期待できそうだ。
打者のワーストはロッテのクルーズ。メジャーでも評価された守備力は一級品。しかも実は16本塁打、61打点はチームトップ。BABIP.233はダントツに低く、後は上がるだけだ。幸運なヒットが増えれば、.238と低迷した打率も上がるかもしれない。
セリーグの打者ベスト5には阪神のクリーンアップの3人が揃った。クライマックスシリーズでの神懸り的な戦いしかり、昨シーズンの阪神はやはりツイていた、ということか。
一方、ワーストには巨人勢が3人いた。悪運を出し切った今シーズンは、運が向いてくるはずで、V4に死角なしか?
果たして今シーズンは野球の神様がどのように運を差配するのか?