裏方として古巣を支える中郷大樹。忘れられない伊東監督との絆「背番号と同様にマリーンズ愛も倍です!」【マリーンズファーム通信#35】
大好きだった千葉ロッテマリーンズに、スタッフとして帰ってきた男がいる。中郷大樹打撃投手兼2軍サブマネージャーだ。現役時代は中継ぎの1人としてチームの勝利に貢献してきたが、昨年から裏方としてチームを支えている。
2017/02/17
千葉ロッテマリーンズ
マリーンズのために……
人的補償での移籍も指揮官のエールのおかげで前向きな気持ちを取り戻し、向かうことができた。ライオンズでの2年間、残念ながらマリーンズ時代のような活躍を見せることはできなかったが、移籍をして違うチームを経験できたことに意義があったと中郷は感じている。そして強い縁に導かれ、またマリーンズに戻ってきた。裏方としての日々。毎日を一所懸命に生きている。打撃投手だけではなく、サブマネージャーとしてチームをバックアップする日々だ。
「サイン集めもそうですし、選手の移動のお手伝いなどマネージャーの仕事を少しでもサポートできると本当にうれしいです。打撃投手は難しいですが、やり甲斐があります。元々、ゆっくりと投げるフォームだったので、それを打ちやすいようにテンポよく投げるのには少し苦労をしました。ストライクゾーンにしっかりと投げることを意識しています」
愛する古巣で働ける幸せを感じながら丁寧に投げている。そして再び伊東監督の下で働けることがたまらなくうれしい。その手にはまだあの時の温かい感触がしっかりと残っている。これからもマリーンズのために全力投球を続ける。
背番号は「38」から「103」となった。それでも、マリーンズ愛は変わらない。むしろ強くなった。「背番号が倍以上になりましたが、自分のマリーンズ愛も倍です!」と屈託なく笑う。石垣島キャンプは最終クールに入った。今日も中郷は疲れ一つ見せずに笑顔で走り回る。投げて、ボールを拾って選手たちのサポートをする。チームに欠かせない大切な存在だ。