侍Jのカギ握る中田翔。国際試合に強い右の大砲、世界一奪回の先に見えるのは阪神かメジャーか
2017ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)まであと2週間。侍ジャパン最大の注目選手・大谷翔平投手が出場を辞退するという残念なニュースはあったが、反対に欠場となったことで陰に隠れがちだった選手たちにも視線が向けられそうだ。
2017/02/21
プレミア12では1塁手のベストナインに選出
いよいよWBC開幕が目前に迫ってきた。
世界一奪回狙う日本代表・侍ジャパンが来月7日、東京ドームで行われる1次ラウンド・プールBのキューバ戦を初戦に熱い戦いの火蓋を切る。まずは今月23日スタートの宮崎合宿で全員一丸とならねばならない。
北海道日本ハムファイターズの二刀流・大谷が右足首の負傷で今大会出場を断念。最大の注目選手の欠場は侍ジャパンにとって非常に残念なニュースだが、日の丸のキーパーソンは当然他にもいる。大谷に話題を独占され、陰に隠れがちだった同僚で先輩の中田翔内野手もその1人だ。
大会前から小久保裕紀監督が「中田翔の活躍なしに世界一奪回はあり得ない」と断言するほどに、その存在はチームの中で重要視されている。横浜DeNAベイスターズ・筒香嘉智外野手とともに4番候補。いずれにせよクリーンアップを任されることは間違いなく、持ち前の長打と打点量産が大舞台においても期待される。
昨季は自己最高の110打点で2度目のリーグ打点王に輝き、主砲としてチームの日本一に大きく貢献。そして一昨年秋の国際大会「プレミア12」でも4番の座こそ中村剛也内野手(埼玉西武ライオンズ)と筒香に明け渡したものの打率4割2分9厘、3本塁打、15打点をマークし、全8試合に出場した侍メンバーの中で打撃3部門すべてにおいてチームトップの成績を残した。
ちなみに同大会で中田は打点王となり、投手で選出された大谷とともに1塁手のベストナインにも名を連ねている。国と国の威信をかけたWBCの戦いにおいて、国際試合に強い中田の活躍こそがやはり必要不可欠であることは言うまでもあるまい。