激化するホークス正捕手争い。細川抜け若手にもチャンス、6人がアピール合戦
昨季限りで福岡ソフトバンクホークスを退団した細川亨。昨季は67試合でスタメンマスクを被った鶴岡慎也、30試合に捕手としてスタメン出場した高谷裕亮。この2人の他に、誰が正捕手争いに食い込んでいくのだろうか。
2017/02/22
古江美奈子
捕手は鶴岡と高谷と若手で競う
昨年7月に支配下登録された張本優大は26歳。A組捕手陣では最年長となる。
「技術うんぬんよりも先に声を出して、まずは存在をアピールしていきたい。元気を出して目立っていかないと」と話す。181センチ・86キロの恵まれた体格でケガに強い身体を武器に、強肩強打に磨きをかけて正捕手争いに食い込みたいところだ。
最後は3年目の栗原陵矢。初めてのA組キャンプは「充実しています!」と笑顔を見せる。ブルペンで和田の投球を受けた後、話し込む場面があった。珍しく2人してしゃがみ込み、捕球体勢をしながらミットを構える。
「どういう構えをしたら投げやすいのか和田さんに聞いていました。もう身体作りなんて言っていられない。一つ一つの動作をきっちりしていくのも大事。この4人の中から自分が試合に出るんだという気持ちでやっています」と頼もしい言葉が返ってきた。
昨オフに細川亨が東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍し、実績・経験からすれば鶴岡、高谷、そしてもう一枠を若手が競い合うと考えるのが妥当なのかもしれない。しかし、必ずしもそうなるとは限らない。紅白戦が始まり、アピール合戦は激化している。達川光男ヘッドコーチは「まだまだこれから。技量を見て、発掘しているところですよ」と見守る。
強気なリード、正確なスロー、思い切りのよいバッティング……、それぞれの持ち味を発揮して抜け出すのは誰か。
春が待ち遠しい。