『イケメン選手』を世間に売り出せ!「オリ姫」はネクスト「カープ女子」になれるのか?【どら増田のオリ熱コラム #6】
「カープ女子」の成功事例を参考に、女性ファンをいかに増やしていくか。これは各球団の観客動員における課題の一つであり、女性向けにさまざまなサービスを始めたり、新規グッズの開発に余念がない。オリックスも、侍ジャパンで知名度を上げた金子、伊藤をはじめ、西武時代もすさまじい人気があった中島の加入もあり、『イケメン男子』でオリックスの女性ファン(『オリ姫』)の増加を狙いたいところだ。
2015/01/23
糸井がファンを連れてきた!?
2014年のオリックスは72試合開催されたホームゲームの総観客動員数が1,703,734人(前年度比18.4%増)と球団新記録を達成した。これはチームがホームゲームの最終戦まで優勝争いに絡んでいたことが最大の理由であることは明白だが、女性ファンの増加も影響しているのではないだろうか。
<ホームゲーム72試合の平均観客動員数>
2009年 17860人
2010年 20049人(岡田監督就任)
2011年 19458人
2012年 18482人
2013年 19979人 (糸井移籍)
2014年 23663人
こうして観客動員数の推移を見ると、昨年は岡田監督就任以来の「上げ高」であったことがよくわかる。私は昨年の躍進は2013年に日本ハムから移籍した糸井嘉男にあるとみている。
糸井とともに移籍をして来た女性ファンは、関東関西問わずかなり多かった。実際球場で女子率が上がったのも2013年シーズンからで、糸井ファンの友達に球場に誘われた女性ファンがイケメン選手を発掘し、その連鎖が止まらない状況にあるという話を女性ファンから聞いたこともある。
その結果「オリ姫」「オリ嬢」「猛牛女子」という言葉がスポーツ紙だけではなく五大紙のコラムなどでも取り上げられるようになった。
当初は名称について迷走していた感もあった球団が、名称の一本化を図るため昨年の秋に「オリ姫」を公式名称とした。これについて古くからのファンは「オリックスファンぽくない」という声が圧倒的多数を占めているのだが、こういう斜に構えた意見は、新規のファンを受け入れ難い雰囲気を出してしまうので、球団には気にせず振り切ってもらいたい。
さてそんなオリ姫は、ネクストカープ女子になれるのか?
カープ女子は広島発信ではなく東京発信。つまりビジターから火がついたムーブメントである。いわゆる赤の絨毯は、ビジターユニホームが赤一色がゆえに演出ができること。しかもカープ女子は球団発信ではないため、広島のホームページを見ても「カープ女子」の文言は書かれていないのだ。この違いはかなり大きいだろう。
そして広島には堂林や前田健太を筆頭に、全国区で知名度抜群なイケメン選手が多数在籍しているため、カープ本は全国流通で販売しても通用するのだ。
一昨年から各社がムック本が多数発売され、専門誌の老舗である週刊ベースボールは表紙を赤くすれば売れるとすら言われているのだから、カープ女子がもたらした経済効果は大きい。