立岡の飛躍に巨人軍の未来がある――。90年組たった一人の生き残り、逆襲への期待【死亡遊戯コラム】
次世代ブレイク期待選手に名を挙げられていた読売ジャイアンツの橋本到外野手、立岡宗一郎外野手は今季9年目、89年生まれの藤村大介内野手、中井大介内野手は今季10年目を迎える。それぞれブレイクしかけた時期はあったものの、その翌シーズンは思うような成績を残せていない。今季はケガをせず、チャンスを掴みとることができるのだろうか。
2017/03/04
現段階で正二塁手は不在
彼ら89年組は今季プロ10年目の28歳、90年組はプロ9年目の27歳を迎える。
あの頃、夢見た未来は二塁を守る盗塁王・藤村、三塁は中井、外野は橋本・立岡・大田が並ぶ布陣。
だが現実はついに大田がトレードで日本ハムへ去り、藤村、中井、橋本は今キャンプをほぼ2軍で過ごす日々。先週行われたソフトバンク2軍と巨人2軍の練習試合スタメンは1番ライト橋本、4番サード中井だった。
気が付けば、1軍でサバイバルを続けているのは二塁挑戦中の立岡だけである。
昨年のキャンプ中にインタビューをした際、「これまで毎年怪我ばかりして1軍のチャンスを自分から逃してきた。とにかく怪我だけはしたくないんです」と悔しそうに口にした立岡。
15年の夏場、トップバッターとして猛烈な勢いでヒットを量産していた時も実は前腿の肉離れを抱えながらプレーしていたという。
今年こそは怪我なくペナントレースを完走したいところだ。
二塁のポジションを争うルイス・クルーズはWBCメキシコ代表招集や外国人枠の関係で1軍に残れるかは微妙、実績のある片岡治大や注目のドラ1吉川尚輝は3軍調整が続いている。
いわば巨人にしては珍しく定位置が空いている状態だ。
2017シーズン幕開けまで1カ月を切ったが、背番号58は二塁開幕スタメンを勝ち取れるのか?
2017年シーズン、90年組たったひとりの生き残り、立岡宗一郎の逆襲に期待したい。