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侍J、勝負弱さ脱却なるか。真価問われるキューバ戦、今後左右する一戦に

 2017ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開幕。今年初実戦から、壮行試合と強化試合を含めて計5戦を重ねた侍ジャパンだが、その戦いぶりは不安が残る内容だった。本番で「この1戦」を勝ち切る力を発揮できるのか、初戦のキューバ戦は“最初の関門”としてチームの底力が試される。

2017/03/07

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初戦の先発は石川歩

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開幕した。
 7日から侍ジャパンも出場する東京での1次ラウンドが幕を開けるが、果たして、小久保裕紀監督率いる日本代表はどのような戦いを見せてくれるのだろうか。
 
 これまでの練習試合や壮行試合などを振り返りながら展望したい。
 
 初戦のキューバ戦の先発は、千葉ロッテマリーンズの石川歩投手と発表されている。昨季、パシフィック・リーグの防御率1位に輝いたシンカーの使い手だが、1日のCPBL選抜(台湾プロ選抜)との試合では、右打者のインコースに落とすなどクレバーなピッチングを見せていた。右打者が多いキューバ打線では、いかにインコースを突くかがカギになるだろう。
 
 球数制限が65球であるため、2番手の登板が予想されるのが、東北楽天ゴールデンイーグルスの則本昂大投手、埼玉西武ライオンズの牧田和久投手あたりか。点差が空いていたら牧田、僅差なら則本という選択になるだろうか。おそらく、則本はプレーオフにもつれたときの先発候補であるため、登板があったとしても、短い球数で済ませたいというのが指揮官の思惑のはずだ。
 
 打線は、5日の試合で組み替えた打順になることが予想される。1番・山田哲人内野手(東京ヤクルトスワローズ)に始まり、菊池涼介内野手(広島東洋カープ)、青木宣親外野手(ヒューストン・アストロズ)、筒香嘉智外野手(横浜DeNAベイスターズ)、中田翔内野手(北海道日本ハムファイターズ)、坂本勇人内野手(読売ジャイアンツ)鈴木誠也外野手(広島)田中広輔内野手(広島)小林誠司(巨人)という並びだ。
 
 8番には田中ではなく、松田宣浩内野手が入る可能性、あるいは、セカンドに山田、サードに菊池を入れて、DHに筒香、5日のオリックス・バファローズ戦で決勝打を放った秋山翔吾外野手(西武)を起用するという手も面白い。
 
 強化試合の最終戦(5日)を日本らしい接戦での勝利を収めたことで、明るい雰囲気で臨めるのは大きい。
 

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