WBC参加断念の大谷翔平。バッシングも“糧”にした図太い神経がメジャーを驚かせる
2017ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開幕。しかし、そのグラウンドに大谷翔平の姿はない。オフに負ったケガの影響から出場断念を余儀なくされたが、現在はシーズン開幕へ向けて新たなスタートを切っている。そこには世間からの厳しい声に屈さない大谷自身の強いメンタルがあった。
2017/03/10
Getty Images
MLBスカウトの高評価は変わらず
今季でプロ5年目。二刀流として急激な成長を続けている驚異的な能力だけではなく、精神面でも「スーパー・タフネス」の呼称がふさわしいぐらいにどんどん逞しさを増している。
今オフのメジャーリーグ(MLB)移籍がウワサされている大谷にとって、WBCでのプレーは自分の将来を決める意味でもMLB球団スカウトたちの“見本市”となるはずだった。
とはいえ、WBC出場はなくなっても大谷の高評価は何ら変わらない。むしろ、常に全力プレーを心がけている大谷がWBC出場で一切の歯止めをかけずにプレーし続けることによって、コンディション的に何らかのアクシデント(故障)を抱え込んでしまう危険性のほうが怖い。
このように、実は大谷が思わぬハイリスクを抱え込んでしまうことを危惧していたMLB球団スカウトたちは意外に多かったのである。
今季開幕後、日本ハムの試合でバックネット裏に陣取り、大谷の一挙一動に対して食い入るように視線を投げかけるMLB球団スカウトたちは間違いなくかなりの人数になるだろう。きっと彼らは、いい意味で図太い神経も兼ね備えるようになった二刀流・大谷に衝撃を受けるはずだ。