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WBCで主力不在も、ソフトバンク戦で見せた連覇への布石【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#46】

WBCで6人の選手が離脱中の北海道日本ハムファイターズ。その状況下で、チームは連覇に向けて、優勝候補の一角・ソフトバンクとのオープン戦で布石を打った。

2017/03/12

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打撃好調、横尾への指示

 で、その後、「オープン戦4割」のスラッガー、横尾俊建にバントを命じたのも含蓄あった。またも無死1、2塁だ。僕は「横尾にバントなんだなぁ」と思わずつぶやいていた。このシーンは敵に見せているんじゃなくて、横尾に対する意識づけだ。ここまで中田の代役込みで横尾はすごく良くやってる。技術もはっきり伸びた。今年は起用される場面が増えそうだ。が、果たして横尾は打つだけでいいのかという問題だ。学生時代ならいざ知らず、プロではバントのシーンが必ずある。できませんじゃ通らないのだ。稲葉篤紀だって送りバントをした。で、6回表の横尾がどうだったかというと、「バント失敗・バント失敗・抜けたスライダーに空振り三振」という結果だった。この場面に限っていえば、横尾は3ランを打つより勉強になった。仕事を覚える必要に迫られたのだ。
 
 ファイターズは目下、全体像が非常に見えづらいチームになっている。前述のようにWBCに選手を出してる上、ケガや体調不良で戦列離脱があい次ぎ、特に外野手が不足している(谷口の前十字じん帯損傷は痛恨事としかいえない)。で、そもそも肝心の大谷翔平が手術もしないようだし、開幕に間に合うのかどうかはっきりしない。頭のなかで組み立てるしかないのだ。現状ではベストメンバーはこう、誰それが戻ってきたらこう変わる可能性もある。そこにWBC組が戻ってきたらこうなるだろうか。(たぶん首脳陣も)ファンもシミュレーションの繰り返しだ。しばらくWBCもオープン戦も教育リーグも全部注目しなくちゃいけない。
 
WBC奮闘の侍ジャパン、超一流のプロによる「大人の高校野球」だった【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#47】
 

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