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積極的な補強、さらなる地域密着……止まらないベイスターズ、攻めの姿勢で第2幕へ

2015年もベイスターズは攻めの姿勢だ。より横浜、神奈川に愛されるチームになるべく、さまざまな進化を遂げる。もちろん営業面だけではなく、戦力面でも巨人からロペス、ソフトバンクから岡島を獲得するなど、着々と優勝を目指した体制を整えている。

2015/01/28

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ベイスターズ第2幕のテーマは『ICON(アイコン)』

 横浜DeNAベイスターズの改革が止まらない。
 
 親会社がDeNAとなって4年目のシーズン。過去3年を振り返ってみれば、グラウンド内では徐々にだが戦力が整いつつあり、またファンサービスの面でも企業努力により格段の進歩を遂げ、2014年度の横浜スタジアムの集客は、旧体制だった2011年度と比べ40%増の156万人を記録した。
 
 あらゆる面で右肩上がりのDeNAだが、球団はこれまでの進化をさらに推進させるために、第2幕をスタートすることを選択した。
 
 世の中が動いている以上、今までのやり方を継続することは後退でしかない。新たに仕切り直して前に進む――現状をよしとしないDeNAらしい攻めの姿勢である。
 
 1月26日、ハマスタに程近い横浜市開港記念館で新たな球団のブランド戦略に関するイベント『次の、横浜DeNAベイスターズ発表会』がファン300人を集め開催された。1917年(大正6年)に完成した横浜市開港記念館の講堂一杯に期待感があふれている。池田純球団社長の挨拶の後、発表された第2幕の大テーマは『ICON(アイコン)』。
 
 一体何を意味しているのかといえば、これは横浜DeNAベイスターズを、地元横浜市ひいては神奈川県の『象徴』あるいは『誇り』にしていこうという取り組みだ。『地域密着』というコンセプトは今までもあったが、さらにもう一歩ファンとの距離を縮め、さらに一般の人に対しても球団の存在感を高める努力をし、横浜DeNAベイスターズを市民や県民の共通の関心事にしていくという壮大な取り組みである。

オリジナルブランド『+B(プラスビー)』を立ち上げ

 発表された新機軸は3つ。
 
 ひとつ目はDeNAになって初めてのホームユニホームの変更。これまでネイビーだった部分が、より淡い爽やかなブルーになった。これは横浜ならではの港や海をイメージしたカラーで『横浜ブルー』と命名された。ヘルメットも星のきらめきを感じさせるメタリックブルーに変更された(3月31日からの本拠地開幕6連戦で、来場者全員にレプリカヘルメットがプレゼントされる)。
 
 2つ目は、オリジナルブランド『+B(プラスビー)』を立ち上げる。現在オフィシャルショップがある球場の一角に『+B』を新設。コーヒーショップや書店、雑貨店など、野球だけではなく地元の人、あるいは訪れた人のライフスタイルに寄り添い、くつろいでもらうといったコンセプトだという。
 
 3つ目は横浜スタジアムの改修プロジェクト。これまでも多人数でくつろげる観戦シートを増設してきたが、今シーズンからはテレビモニターでリプレイがグループで見られる『ベースボールモニターBOXシート』、クッション性の高い床により寝転んでも観戦できる『リビングBOXシート』、リゾートパーティー気分で10名まで一緒に観戦可能な『プレミアムテラス』、まるでスポーツバーのカウンターに座って観るような三塁側の最上段にある『スカイバーカウンター』の4つが新設される。
 
 もちろんこの3つだけではなく、今後もイベントなどいろいろな仕掛けがあると思うが、インフラも含めベイスターズをより身近な存在にするといったコンセプトが強く感じられ、一貫性のある軸の決まったやり方は、この3年間で培ったものなのだろう。

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