積極的な補強、さらなる地域密着……止まらないベイスターズ、攻めの姿勢で第2幕へ
2015年もベイスターズは攻めの姿勢だ。より横浜、神奈川に愛されるチームになるべく、さまざまな進化を遂げる。もちろん営業面だけではなく、戦力面でも巨人からロペス、ソフトバンクから岡島を獲得するなど、着々と優勝を目指した体制を整えている。
2015/01/28
移籍組4人の起用法について言及した指揮官
さらにこの日は中畑清監督をはじめ、三浦大輔、山口俊、梶谷隆幸、筒香嘉智、石川雄洋ら生え抜きの人気選手が登場し、会場を盛り上げた。
ここでDeNA2代目キャプテンに筒香が就任することが発表された。筒香は、高校とチームの先輩である石川から引き継ぐキャプテンについて「自分は積極的に声をかけるタイプではないので、野球に取り組む姿勢や結果を出してチームを引っ張っていきたい」と決意を語った。
昨年になってようやくコンスタントに試合に出ることができた筒香の表情からは「自分でいいのか」といった若干の戸惑いが見られたが、中畑監督が今シーズンの四番と明言していることもあり、名実ともにハマの顔として飛躍が期待される。
立場が人を育てるとよく言うが、キャプテン就任が筒香の日本を代表する打者になるための糧になる可能性は十分に考えられる。
いろいろな点が変革するベイスターズにとって変わらなくていいものがあるとすれば、それは中畑監督の人を魅了する明るさだろう。この日のトークも絶好調。ことあるごとに会場の笑いを誘っていた。
そんな中畑監督のコメントで興味深かったのが、2015年新戦力となる4人の移籍組についてだ。まず巨人から移籍するロペスについてはファーストでの起用を明言、「ブランコよりも守備は上。バッティングも安定しており、巨人にいたときよりも出番は増える」と語った。ソフトバンクから移籍の岡島秀樹に関しては「経験豊富で、信頼感がある。緊張感のある場面できちっと仕事をしてくれるだろう」と評し、オリックスから移籍の東野峻に対しては「インコースに攻め切れる力を持っているピッチャー。再生してもらいたい」と語った。またメジャーから移籍する亡命キューバ人のエレラに関しては「まだよくわからない。いい選手だと聞いている。それにしてもうちはキューバ人が好きだなあ」と言い、会場から笑いが起こっていた。
2015年シーズンのお披露目となった今回のイベントは、『niconico』や『SHOWROOM』といったインターネットサービスでも生放送され、球団の積極的なメディア活用や、多くのファンにメッセージを届けるといったビジョンがしっかりと見てとれた。
球団の新コンセプト『ICON』、そしてチームのスローガンは『導』。この2つがいかにシンクロし、ベイスターズをより高みに引き上げることができるのか注目したい。