「ブランコは不動の4番ではない」 ファンが寄せる、浪速の大砲・T-岡田への期待【どら増田のオリ熱コラム #7】
今季、オリックス・バファローズに中日やDeNAで4番を務めたブランコが入団した。実績十分な長距離砲の加入で、4番候補に目途がついた。しかし、ブランコ以外にも4番候補がいることを忘れてはならない。オリックスが誇る左右のホームランアーティストの競演が、チームをさらに勢いづかせるはずだ。
2015/01/31
いつの間にか開いた中田との差
オリックスで昨年仕事納めギリギリに契約更改したのがT-岡田だ。履正社の後輩である山田哲人の大躍進や、高校時代からのライバル中田翔の存在が気にならないと言ったら嘘になるだろう。T-岡田が粘って勝ち取った8000万円プラス出来高(推定)という年俸に比べて中田は2億円(推定)の大台に乗せている。
かつて中田がスランプに陥った時、中田はT-岡田のビデオを繰り返し見て研究し、スランプから脱したことがあったという。中田にとってもひとつ上の浪速の号砲は、気になる先輩であるのは間違いない。
現在のT-岡田と中田翔の差は何だろうか。最初に浮かぶのが『不動の4番』ではないだろうか。
栗山監督は、たとえ打てなくても4番から中田を外すことはない。その流れを受けて侍ジャパンの小久保監督も中田を4番で起用し続けている。中田からスターオーラをプンプン感じるのは、常に4番を任されていることで自然にそうしたオーラを纏う選手になったと考えるのが妥当かもしれない。
昨年、6キロの減量に成功してシーズンに臨んだT-岡田は、開幕前になって毎年悩まされている怪我により、開幕には間に合わなかった。しかし一軍に昇格するや減量効果ともいえるシャープな動きで、打撃のみならず守備でも奮闘。自身初のゴールデングラブ賞にも輝いた。
クライマックスシリーズ2戦目の逆転ホームランなどは、ファンに『(T-岡田は)持っている』ことを印象づけるには十分だった。