「ブランコは不動の4番ではない」 ファンが寄せる、浪速の大砲・T-岡田への期待【どら増田のオリ熱コラム #7】
今季、オリックス・バファローズに中日やDeNAで4番を務めたブランコが入団した。実績十分な長距離砲の加入で、4番候補に目途がついた。しかし、ブランコ以外にも4番候補がいることを忘れてはならない。オリックスが誇る左右のホームランアーティストの競演が、チームをさらに勢いづかせるはずだ。
2015/01/31
T-岡田のホームランに、ファンは魅了
今年、オリックスはDeNAからブランコが加入したため、4番はブランコというのがファンやマスコミの大方の予想だろう。
しかし私はあえて言いたい。4番はT-岡田にするべきだ。
怪我で離脱しない限りは、T-岡田を不動の4番として使い続けてほしい。先日地上波で放送された番組の企画、リアルバッティングセンターでは彼らしいセンターバックスクリーンに直撃をする形でホームランの的に当てることに成功した。
そうだ。T-岡田の魅力は、かつての松井秀喜氏を彷彿させる特大ホームランにある。このホームランを見せられたら、ちびっ子ファンは「Tのホームランが見たい」と思い、球場に足を運ぶだろう。また試合に負けたとしても「今日は負けたけどTのホームランが見られたから良かった」と思うはずだ。かつての王貞治、清原和博、松井秀喜がそのような存在であったように、T-岡田にもその可能性は十分に秘めている。
今年で27歳を迎えるが、まだまだ若い。22歳でホームラン王を獲得したのちは、苦しいシーズンを送った。しかし昨年の減量のように本人が野球に対し貪欲に臨んでいる姿勢は、私たちファンにもしっかりと伝わっている。
今年は不動の4番打者として成績を残し、契約更改で揉めることなく1億円プレーヤーの座を射止めてもらいたい。
2010年9月16日神戸。同点の8回裏2死満塁の場面、肉離れで『走れない』T-岡田が代打に送られ「走らなくてもいいやつを打ってこい」と岡田監督に言われた通り、グスマンから放った満塁ホームラン。
元気がなくなった時、その映像を見て勇気づけられたオリックスファンは今でもたくさんいる。
T-岡田がブランコから4番の座を奪う――その時こそ、オリックスは真の黄金時代を迎えることになるはずだ。