悩める巨人の開幕オーダーは? 大補強は総崩れ…世代交代の鍵は”強化指定選手”か【死亡遊戯コラム】
23日試合終了時点で、オープン戦のチーム打率、防御率ともに最下位、そして順位も最下位と、開幕目前で不安を露呈している読売ジャイアンツ。これまでも若手の台頭が待望されてきたが、今季こそ出てくるのだろうか。
2017/03/24
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重信と岡本を強化指定選手として期待
投手陣は2年目サウスポーの中川皓太投手がオープン戦4試合で防御率1.35、ドラフト3位右腕・谷岡竜平投手が7試合で防御率1.59とアピール。育成投手ながらオープン戦で堂々たる投球を披露し支配下登録が待ち望まれる篠原慎平投手も含めて左右の中継ぎ要員として、どこまで澤村や山口の負担を軽減できるだろうか。
原巨人時代の主力の高齢化を埋めようと補強したはずのFA組の離脱で大きく狂ったチーム編成。首脳陣もなんとか戦力のベースを底上げしようと、亀井や松本、脇谷亮太内野手、寺内崇幸内野手、橋本到外野手といった実績のあるベテラン中堅組を2軍に置き、若手を優先的に1軍オープン戦で起用しているがなかなか結果が伴わない。
そんななか、注目されるのは高橋由伸監督が昨季から強化指定選手として重点的に起用する重信慎之介外野手と岡本和真内野手である。
重信はオープン戦打率.164と打撃に課題を残すもトップタイの7盗塁、岡本は一時スランプに陥ったが23日の日本ハム戦で東京ドームのバックスクリーンに代打本塁打をぶち込んだ。
それぞれストロングポイントを持つものの、内外野の守備に大きな不安がある選手なだけに、由伸監督も起用法が難しいところだ。
だが、陽が故障で離脱し、マギーが不調な今こそ、彼ら若手を抜擢するにはベストのタイミングなようにも思う。
いつまでも困った時に「4番阿部、5番村田」に頼るのも寂しすぎる。
若手にとってはチームのピンチが野球人生のチャンス。ここで一気に成り上がるか、それともだんだんと消えていくか。
重信のスピード、岡本のパワーが巨人の世代交代のきっかけとなるのか、来週の開幕戦を楽しみに待ちたい。
巨人2017年開幕戦予想オーダー
1.立岡宗一郎(二)51試合 打率.229 2本塁打 9打点
2.重信慎之介(中)25試合 打率.190 0本塁打 2打点
3.坂本勇人(遊)137試合 打率.344 23本塁打 75打点
4.阿部慎之助 (一)91試合 打率.310 12本塁打 52打点
5.村田修一 (三)143試合 打率.302 25本塁打 81打点
6.長野久義(右)143試合 打率.283 11本塁打 42打点
7.岡本和真 (左)3試合 打率.100 0本塁打 0打点
8.小林誠司(捕)129試合 打率.204 4本塁打 35打点
9.菅野智之(投)26試合 9勝6敗 打率.2.01
※成績は2016年のもの。