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“育てて勝つ”球団理念を体現するドミニカ・カープアカデミー 「マエケン」のグローブとともに、第2のロサリオを目指すデヘスス

カープアカデミーがドミニカに創設されて25年が過ぎた。かつてアルフォンソ・ソリアーノをはじめ、ロビンソン・チェコ、フェリックス・ペルドモらの選手をカープへと送り出してきた。そして昨年はライネル・ロサリオがブレーク。そのあとに続く期待の選手が1月末に育成契約を結んだデヘススだ。ここカープアカデミーではどのような指導が行われているのだろうか。(取材協力:広島東洋カープ、ドミニカ・カープアカデミー)

2015/02/03

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Yasumitsu Takahashi



第2のロサリオを目指す。育成契約を結んだデヘスス

 今年、カープアカデミーが第2のロサリオとして自信を持って送りだすのが、196センチの長身快速右腕ダニーロ・デヘスス(27歳)である。
 
 昨年は四国アイランドリーグに派遣され日本球界もすでに経験済み。秋季キャンプにも参加し、緒方新監督からも高評価を得ており、1月26日に育成契約を交わしたばかりだ。そんな彼に来日前に話を聞くことができた。
 
--昨年の日本球界の経験はいかがでしたか。
 
非常に有意義でした。今まで知らなかった多くのことを学んできました。皆さんがよく指導してくれました。
 
--具体的に教わったことは?
 
フォームの細かい部分や、マウンド上での自分自身のコントロールの仕方ですね。古沢(憲司)コーチが指導してくれました。
 
--メジャーのアカデミーではそういう点について指導は受けないのですか?
 
メジャーのアカデミーでも指導はしてくれますが、経験のある今だからこそ、その指導の意味がより深く理解できるのだ思います。
 
--日本文化への適応はいかがでしたか?
 
ええ、大分慣れました。最初のうちは食生活にアジャストするのが大変でしたね。コミュニケーションについては、英語やカタコトの日本語でなんとかなりましたし、みなさん非常によく助けてくれました。ケンタ(前田健太)、ナカタ(中田廉)、ミンナトモダチ。今使っているこのグラブは、ケンタがプレゼントしてくれたものなんですよ。
 
--カープアカデミーに来るまでの経緯を教えてください。
 
セントルイス・カージナルスのアカデミー出身です。1A止まりで、リリースされてカープアカデミーに入りました。ここに来た時は24歳くらいでした。もう若くはなかったですが、家族のため、生活のためキャリアを終えようとは思いませんでした。
 
---最後に、今季の目標をお願いいたします。
 
とにかく自分のやるべきことに集中して、一軍入りしたいです。可能性はあると思っています。精一杯がんばります。

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