中日、連敗脱出の鍵は打「線」。阪神先発は”巨人キラー”も…打棒復活の阿部が立ちはだかる【セ第3節展望】
2017シーズンが開幕してから1週間が経ち、7日より3カード目に入る。阪神タイガースは本拠地・甲子園での開幕戦となるが、対戦相手は読売ジャイアンツだ。今季初の伝統の一戦はどちらが勝ち越すのだろうか。また未だ白星なしの中日ドラゴンズは、今季初勝利となるのだろうか。
2017/04/07
セの打率トップは鳥谷
3位 阪神 ― 1位 巨人 9勝15敗1分 甲子園
前節は、藤浪晋太郎の制球乱れが発端で東京ヤクルトスワローズと大乱闘した阪神タイガース。本拠地・甲子園での開幕となるが、連勝を伸ばせるか。
初戦は昨季、読売ジャイアンツ戦の防御率0.58だった岩貞祐太が先発する。4試合で負けなしの3勝、2失点とかなり得意のようだ。7日は雨で流れる可能性もあるが、その場合は8日に登板するだろう。スライド登板となった場合は、9日に能見篤史が投げそうだ。前回登板が4回途中4失点と不安を見せただけに、見返すような投球をしたい。
チーム安打59、四球34で出塁率.390はセ・リーグトップ。なかでも際立った活躍を見せているのはセの打率トップ、鳥谷敬だ。開幕から全試合で安打をマークしており、去年の不調が嘘みたいな成績を残している。正遊撃手の座を若手に譲ってしまった今だからこそ、結果を残して、若手を脅かす存在になることに期待したい。北條史也は鳥谷が敵わないと思うような成績を残して、今のポジションを守り抜けるだろうか。
巨人は開幕からの連勝が5でストップした。連勝はどこかで止まる、と割り切って試合に臨めるかが試されそうだ。
先発が一巡し、今季のローテ6人がほぼ決まった。内海哲也、大竹寛が開幕ローテに入り、勝ち星を手にし、さらに今季ローテとして戦っていけそうなことはかなりプラス要素だ。いい意味で、多くの人の期待を裏切ることができたのではないだろうか。6日の試合で谷岡竜平が大事な場面で登板し打たれてしまったが、裏を返せば今後そういった場面での登板が増えていくということだろう。そのあとを受けて登板した池田駿もだが、山口鉄也の勤続疲労を考えるとルーキー2人の成長次第で順位が決まってくるかもしれない。
巨人の新旧主将が変わらず絶好調だ。現在の主将・坂本はチャンスの場面で、タイムリーヒットや犠牲フライを決めている。4番に座る元主将の阿部は、前節にも2本塁打が飛び出し、2カード目試合終了時点で4本塁打、12打点(いずれも両リーグトップ)。2人とも巨人を優勝へ導くキーマンであることは間違いない。