中日、連敗脱出の鍵は打「線」。阪神先発は”巨人キラー”も…打棒復活の阿部が立ちはだかる【セ第3節展望】
2017シーズンが開幕してから1週間が経ち、7日より3カード目に入る。阪神タイガースは本拠地・甲子園での開幕戦となるが、対戦相手は読売ジャイアンツだ。今季初の伝統の一戦はどちらが勝ち越すのだろうか。また未だ白星なしの中日ドラゴンズは、今季初勝利となるのだろうか。
2017/04/07
ドラ1加藤がプロ初先発
2位 広島 ― 3位 ヤクルト 17勝8敗0分 マツダスタジアム
引き分けを挟んで4連勝中の広島東洋カープは、本拠地に戻って勢いを加速させたい。
開幕投手を務めたクリス・ジョンソンが体調不良で抹消となり、16年ドラフト1位の加藤拓也が先発のチャンスを掴んだ。5日には同3位の床田寛樹がスターターを務め、6.1回3失点とクオリティ・スタート(QS)を達成するも、今村猛が火消しに失敗し、プロ初登板初勝利とはならなかった。床田同様、加藤にもQS達成を期待したい。直近2試合が延長戦となり、疲労がやや心配だが、今度こそルーキーのデビュー戦に花を添えられるか。
打線は、今季もやはりあの3人がカギを握りそうだ。6日の延長11回、1死からタナキクマル(田中広輔・菊池涼介・丸佳浩)が連続安打で出塁すると、4番・新井貴浩が技ありの犠飛を放ち、勝ち越しに成功。いかに3人でチャンスメークし、得点圏にランナーを置いた状態で新井に回せるかで連覇が見えてくることを証明した試合になった。そんな3人は、7日に先発する東京ヤクルトスワローズの石川雅規との対戦打率が4割超え、また新井も3割8分超えとかなり得意としている。得意な相手を打ち砕き、いい流れを作りたいところだ。
前節負け越したヤクルトは、5連敗中のマツダスタジアムに場所を移して広島戦に臨む。
先発は前回登板で6回2失点に収め、白星を手にした石川だ。セ・リーグで最も苦手としている相手だが、昨季5度対戦した全ての試合が大崩れというわけではない。石川が勝利し対戦イメージを変えることができれば、チームの流れも変えられるだろう。2戦目に登板予定の小川泰弘も同様にいきたい。
得点圏にランナーを置くも、なかなかチャンスを生かせずにいるヤクルト。同カードでは投手陣が楽に投げられるよう、打線も普段以上に奮起したい。悪い流れを断ち切るためにも坂口智隆をスタメンから外し、4月2日にサヨナラ満塁弾を放った鵜久森淳志を入れてみてはどうだろうか。