さらに、ひとつになるために――オリックス・バファローズならではの地域密着を【どら増田のオリ熱コラム #8】
現在の球団誕生の経緯からして、オリックスにとっての地域密着を端的に語るのは非常に難しい。しかし、そこをいい意味で活用して、オリックスならではの地域密着を実現してほしい。優勝が何よりの一体感をもたらすだろうが、さらに、ひとつになるために……球団のさらなる経営努力に期待したい。
2015/02/04
さらに、ひとつになろうの意図は?
オリックスは昨年「Bs Spirits」という象徴を掲げて、監督、選手、スタッフそしてファンがひとつになれるようなプロジェクトを行った。最初は賛否両論あったものの「さらに、ひとつになろう」というスローガンを勝ち試合の後、選手がヒーローインタビューの締めでファンと一緒に合唱し続けることで、恥ずかしがっていた選手も勝ち試合が多くなるにつれて慣れていき、定着に成功している。
この「さらに、ひとつになろう」にはオリックス・バファローズという球団が長年抱えている大きな問題を打破するための、一つの作品だと私は考えている。
大きな問題とは未だに存在する近鉄バファローズ派とオリックス・ブルーウェーブ派の”対立”のことを指しているのは言うまでもない。
私は合併後にファンになった在京のオリックス・バファローズファン。しかし関西に行くと明らかに近鉄派とブルーウェーブ派に分かれていることがハッキリと見える。球団も近鉄ファンに配慮してユニフォームやグッズなどに紅色を使用したり、これまでも融合に向けて試行錯誤してきた。2011年のユニフォームやロゴ、キャラクターなどを一新した思い切ったCI戦略はまさにその表れだと思う。
昨年のファンクラブ特典はBs Spiritsユニフォームだった。当初はファンクラブに入会した人にしか入手ができないと明記されたため、これまでファンクラブに入っていなかったファンも大量に入会したのだが、球団はネームナンバー入りながらも一般販売をしてしまい、一部のファンからは不満が上がっていた。
しかしSpiritsユニをホームだけじゃなくビジターゲームでも着用するという試みは、ビジター応援デーくらいしか良い思いができなかった、我々在京のファンからすればすごくうれしいことで、このような企画は今後も続けてもらいたい。