さらに、ひとつになるために――オリックス・バファローズならではの地域密着を【どら増田のオリ熱コラム #8】
現在の球団誕生の経緯からして、オリックスにとっての地域密着を端的に語るのは非常に難しい。しかし、そこをいい意味で活用して、オリックスならではの地域密着を実現してほしい。優勝が何よりの一体感をもたらすだろうが、さらに、ひとつになるために……球団のさらなる経営努力に期待したい。
2015/02/04
神戸のイメージが残る、オリックス
地元大阪では、かつての近鉄球団のようにもっと地域密着感を出すことが求められる。巨人の存在から同じような環境で苦労している東京ヤクルトとは違い、阪神は兵庫で、オリックスは大阪と保護地域の住み分けはできているのだから、例えばバファローベルとT-岡田が、大阪市の橋下市長や大阪府の松井知事を表敬訪問するとか、DeNA的な戦略はどんどんやるべきだと思う。
オリックスが未だに神戸の球団としてのイメージが強いのは仕方がないこと。
今年は震災後20年という節目の年であることから、オリックスというチームはそういう観点から注目もされている。
神戸の試合を年々減らす傾向にある球団にとって、ここのさじ加減が非常に難しいところだとは思うが「がんばろうKOBE」は毎年やるべきだと私は最初に復刻をした時からずっと言い続けている。
本拠地を大阪に選んでいる以上、神戸のゲームが減少するのは残念ながら仕方がない。そんな中、球団が神戸のファンにできることは「がんばろうKOBE」しかないと思うのだ。極論になってしまうが、今のオリックス・バファローズのユニフォームに「がんばろうKOBE」のワッペンを付けるだけでもいいのだ。そうすることで大阪と神戸のファン、つまり近鉄とブルーウェーブのファンもひとつになるキッカケを生むのではないだろうか。
今年のファンクラブ特典はゴールドユニ。「輝氣」というキャッチコピーから金を選んだようだが、昨年のSpiritsユニも使用すると発表しており、若干のモデルチェンジが施されたホーム&ビジターに加えてSpirits、ゴールド、夏の陣、ブルーウェーブ復刻と発表されているだけでも6種類のユニフォームを着用することになる。これはひとつになることに逆行しているようにも見えるし、果た してゴールドユニが球場映えするのかも謎だ。
チームが優勝するためには、ユニフォームを一新した時のような振り切りが必要ではないだろうか。
昨年掲げたスローガンは間違っていないだけに、効果ある戦略と我々ビジター族も含めてひとつになれるファンサービスのさらなる強化に期待したい。