破竹の10連勝。王者・広島が止まらない。メッセへのリベンジでさらなる連勝街道へ【セ第5節展望】
開幕から2週間が経ち、14日から5節目に入る。セ・リーグの今カードは、今季開幕カードでビジターだったチームの本拠地で行われる。広島東洋カープは開幕戦で黒星を喫したものの、以降11試合は負けなしと昨季からの勢いそのままだ。今節初戦、カープはランディ・メッセンジャー投手に仕返しができるだろうか。
2017/04/14
メッセンジャーは再びカープに黒星をつけるか
2位 阪神 ― 1位 広島 1勝2敗0分 甲子園
現在3連勝中の阪神タイガースは2節ぶりに本拠地・甲子園に戻り、広島東洋カープと対戦する。
初戦の先発は、今季12試合で唯一広島に土をつけたランディ・メッセンジャーだ。昨季のカープ戦防御率12.46とかなり苦手としているが、開幕戦は6回途中4失点で何とか勝ち投手になった。だが、開幕戦のときのチーム状態と今では勢いが違うので、開幕戦のとき以上に警戒し、今季初の本拠地勝ち越しとしたい。
鳥谷敬の連続安打は9試合で止まってしまった。とはいえ安打数はチームトップの15本、打率はセトップの.395と好調には変わりない。このまま打撃でチームをけん引していってほしい。
広島は付け入る隙を与えず、10連勝中だ。
先発のほとんどが6～7回まで投げ試合を作り、リリーフ陣も流れを壊すことなく勝利へのバトンをつないでいる。昨季、沢村賞を受賞したクリス・ジョンソンが体調不良で、絶対的守護神の中崎翔太が右側腹部の違和感で離脱したこと感じさせない盤石の投手陣はさすがとしか言いようがない。
なかでもジェイ・ジャクソンは、ランナーを出しても点を取られる気配がない圧巻のピッチングだ。13日には来日初の勝利投手となったライアン・ブレイシアも、開幕戦こそ3安打を浴びたものの、その後3試合はしっかり抑えている。今節も安心して後ろに託せそうだ。
打線は誰にも止められない勢いを持っている。開幕戦では7安打で奪った得点は3点だったが、今の赤ヘル打線だったら同じ7安打でも5点は取れそうだ。元同僚で比較的メッセンジャーを得意としている新井貴浩を中心に、どこを見ても上位打線と言えるほどのラインアップで、メッセンジャーを打ち崩したい。