王者・広島、復調託された新星・加藤は“再演”なるか。屈辱のヤクルト打線もリベンジ狙う【セ第7節展望】
セ・リーグの第7節は、3カードとも関東での3連戦となる。首位の広島東洋カープが2節連続負け越しと、やや下降気味だ。惜しくもノーヒットノーランとはならなかった広島のルーキー加藤拓也投手とヤクルト打線がどうぶつかるのか注目だ。
2017/04/21
田口はお得意様相手に2勝目なるか
2位 巨人 ― 3位 阪神 1勝1敗0分 東京ドーム
4連勝で2節連続勝ち越している読売ジャイアンツは、勢いそのままに今節も勝ち越しを狙う。
2戦目登板予定は、阪神タイガース戦を得意にしている田口麗斗だ。昨季は同カード6戦に登板し、5勝(0敗)。援護率が5.85と高いのも勝ち星が多い要因の一つではあるが、8月19日の試合では3失点したものの、その試合以外はすべて1失点にまとめている。伝統の一戦で今季2勝目を挙げられるか。
打線は、初戦のランディ・メッセンジャーを攻略できるかによって変わってきそうだ。現在チームトップの23安打をマークしている坂本勇人は昨季、メッセンジャーとの対戦成績5割とカモにしている。好調の坂本対唯一広島東洋カープを止めているメッセンジャーとの対戦に注目したい。
阪神は前節、1勝2敗で巨人と順位が入れ替わった。直接対決で再び2位に浮上したい。
投手は、マルコス・マテオが少し心配だ。今季16試合のうち11登板と、シーズン序盤にも関わらずかなりハイペースで、不安が見え始めている。そのせいもあってか直近2試合で2失点、20日の試合では1球で中日ドラゴンズのダヤン・ビシエドに今季初ホームランを打たせてしまった。今季はまだ対戦していないが、昨季2打席対戦し2安打の亀井善行は警戒したほうが良さそうだ。
同カードを得意としている上本博紀と北條史也をスタメンに置き、連敗脱出を図りたい。ひとつ懸念されるのが上本の守備だ。前節、エラーはついていないが何度か守備に不安が見えた。下手したら二塁が穴となりかねないので、気を付けたい。