先頭打者弾を含む2本塁打を放ち、復調の兆しを見せた西武・秋山「練習でもあの打ち方は出来ない」
2017/04/22
21日、北海道日本ハムファイターズ戦で、西武ライオンズは打っては9得点、投げては菊池が9回144球完封と投打で日本ハムを圧倒し勝利を収めた。
チームは現在9勝6敗で3位となっているが、首位・楽天とは2ゲーム差、2位のオリックスとは1ゲーム差、そして4位のソフトバンクとは0.5ゲーム差と、いつ順位が入れ替わってもおかしくない位置にある。
そのような状況の中で、リードオフマンの秋山が2試合連続猛打賞と調子を上げてきた。19日の試合前は打率.220と不調気味だったが、21日の試合後には.288と急上昇。そして、同日の試合では1試合2本塁打を記録した。シーズン最多安打記録を持つ男が、いよいよ本領を発揮してきた。
21日の試合で、2本目の本塁打を放った秋山は、以下のようにコメントを残した。
「(捉えたのは)真っすぐです。塁に出ることを考えて、コンパクトにいきました。練習でもあの打ち方は出来ないので、ホームランのイメージを消して、次の打席に向かいます」
自身初の1試合2本塁打も、本人は謙遜の言葉を残した。1本目の本塁打を放った際も「積極的に打ちました。良い結果になってよかったです」とのコメントを残しており、本塁打にこだわらず、ただ良い結果を残せるように全力でプレーしたことが今回の結果にに繋がったようだ。
また、2番・遊撃でスタメンに定着しているルーキー・源田も打率.233ながら、ここ4試合では18打数6安打で打率.333と調子が上向いている。
上位2人の調子が上がることで、好調の浅村、中村の中軸も今まで以上に機能しそうだ。開幕から好調を維持している浅村は、15試合で打率.431、16打点を挙げており、得点圏打率は.611を記録している。中村も15試合連続安打を放ち、5本塁打と年間45本以上を狙えるペースで本塁打を放っている。
現在、主力のメヒアが3試合で1安打と調子が下降気味、正捕手の期待がかかった森は3月の練習試合で故障離脱、栗山も軽度のふくらはぎ炎症で出場が限られた機会になるなど、打線は決して万全の状態ではない。しかし、秋山・浅村・中村の主力打者がそれぞれ存在感を放ち、投手陣を援護している。
上位4チームが混戦の様相を呈しているパ・リーグだが、獅子軍団は9年ぶりのリーグ制覇に向け、春先にどれほど貯金を蓄えることが出来るだろうか。