投手も9人目の打者! 昨季二冠のモスコーソ、メッセンジャー、藤浪、石川……投手陣の打撃に注目
どうしても流してしまいがちな投手の打席。しかし投手も立派な9番目の打者だ。投手の打撃成績を見てみると、いろいろ興味深いことがわかる。
2015/02/07
藤浪の打撃も注目!
その他の数字を見て興味深いのは、打率は低いものの最も多くの犠打を記録した久保だ。
犠打数は前の打者の出塁にも影響されるので、犠打数が多いことが、すなわちバントが一番うまいというわけではないが、自分の役割は漏れなくしっかりやるという久保らしさがにじみ出ているようなところが面白い。
そして大谷が投手野手の二刀流で注目されている中、負けじ?と打撃でも奮起しているのが同期の藤浪だ。まだ荒さは見えるものの昨年は、本塁打も記録。OPSもモスコーソに続いて二番目で今後のバッティングでの成長も期待されるところだ。
他にも高校時代から打撃でも注目を浴びたカープのエース前田健太、167センチの身長ながら毎年シュアな打撃を見せるヤクルト石川など、今年バットでも注目したい投手も忘れてはならない。
23年連続達成安打の記録が懸かる番長
それではここからはベイスターズの先発投手陣を見ていきたい。
先述した卓越した打撃力を誇るモスコーソ、バントに長けた久保、そしてこれに続くのが先発転向した山口か。昨年は打率1割と先発転向に苦しんだもののホームランを記録。かつてクローザー時代にバッティングでヒーローインタビューを受けた経験もあるだけに、先発転向に馴染み、バッティングも慣れてくるようだとバットでも期待できそうだ。
さらに投手として歴代1位タイとなる22年連続安打の記録を持ち、シーズン2回のライトゴロを記録している三浦のバッティングにも注目だ。
23年連続安打となれば王貞治氏をも上回るだけに三浦が登板する試合は打席でも目が離せなくなる。
普段は流して見ることが多い投手の打席。今年はぜひいつも以上に注目して見てほしい。