グリエル兄弟「日本の話はよくしている」 キューバ、カリビアンシリーズ準決勝へ
2月2日にプエルトリコで開幕したカリビアンシリーズ。現地2月7日に行われる準決勝と8日の決勝を残すのみとなった。キューバは苦しみながらも、準決勝に進出。グリエル兄弟にも現在の状況を聞いてみた。
2015/02/07
Yasumitsu Takahashi
苦しみながらも準決勝へ
2月2日にプエルトリコのサンファンで開幕したカリビアンシリーズも、現地2月7日に行われる準決勝と8日の決勝を残すのみとなった。
今大会も昨年大会同様に、ドミニカ共和国、ベネズエラ、メキシコ、プエルトリコの各ウインターリーグのチャンピオンに、招待国キューバの国内リーグチャンピオンによる5チームで争われている。この5チームによる総当たりの予選リーグの上位4チームが準決勝に進むという大会規定である。
日本人ファンにとっての最注目チームは、今季NPBでプレーする5選手を擁するキューバであろう。今回のチームは1月27日の拙著コラムに記述したように、2013-14シーズンのキューバチャンピオン、ピナール・デル・リオ単独チームというよりキューバ代表チームと呼ぶに相応しい顔ぶれが補強されての参加であり、優勝が至上命令であった。
しかし、開幕戦でメキシコ代表(トマテーロス・デ・クリアカン)と対戦し、相手を上回る6安打を放ちながらもフレデリク・セペダ(巨人)のタイムリーヒットであげた1得点に終わり1-2で敗れると、翌2月3日の対ドミニカ共和国代表(ヒガンテス・デル・シバオ)との一戦も1-6で落とし連敗スタート。この日も12安打を放ちながら、要所で4併殺の拙攻(うち2本はセペダによるもの)ぶりを露呈した。
そんな連敗スタートのチームに追い撃ちかけるニュースが大会3日目となる2月4日に届く。キューバ代表でも主力選手の遊撃手ダイネル・モレイラと期待の若手投手ブラディミール・グティエレスの2選手がチームから失踪したというニュースである。(詳しくは2月6日の拙著コラムにて)
このような状況下で行われた同日の第3戦・対プエルトリコ代表(カングレーホス・デ・サントゥルセ)との一戦は、連敗スタートとなった両チームにとって絶対に落とせない試合となったが、キューバ代表は延長にもつれ込んだ激戦をサヨナラ勝ちで制し準決勝進出に望みをつなぐ。
そして、2月5日には4連戦目となる予選リーグの最終戦、対ベネズエラ代表(カリベス・デ・アンソアテギ)との一戦も、9安打を放ちながら2得点と、打線がかみ合わずいいところなく2-6と敗れ、予選リーグを1勝3敗で終えた。この結果、開催国プエルトリコと1勝3敗で並んだが、直接対決で勝利しているため、辛くも準決勝進出となった。