不調のソフトバンク、投打で「らしさ」なく。浮上の糸口は“元気印”松田の打棒復活
福岡ソフトバンクホークスは5月1日現在で、パシフィック・リーグ4位に位置している。中村晃外野手、内川聖一外野手、松田宣浩内野手ら、昨季の同時期に好調だった選手の成績と現在の成績を比較してみた。
2017/05/01
WBCで知名度を上げた千賀が好調
一方、内川とは対照的に松田のバットから快音が聞こえてこない。
打率は何とか.220まで回復したが、まだ本塁打は1本だ。藤本博史打撃コーチは松田の現状について「打ったというより当たっているという感じ。長打が出ればまた変わってくるんだろうけど」と話す(26日現在)。
鷹の元気印がこれではチームが勢いに乗れないのも仕方ない。お目覚めはいつになるのか。昨季ホームランを放った後にベンチ前で見せていた「熱男~!!」のパフォーマンスに続く、2017年バージョンの「ワンダホ~!!」がもっと見たい。
投手陣では和田毅が左肘の炎症、武田翔太が右肩不調により抹消され、早くも先発ローテが崩れた。
そんな中、気を吐いているのが千賀滉大である。ここまで4試合に登板し、3勝1敗。3戦連続2ケタ奪三振で3連勝を飾っている。WBCでベストナインに選出され、一気に世界レベルまで知名度を上げた右腕は「お化けフォーク」を武器に、先発ローテの柱になる活躍を見せている。千賀に刺激され、この背中に続く若鷹の台頭にも期待したいところだ。
V奪還を目指す2017シーズン。昨季の同時期は首位を走り、貯金は6だった。
下を向いている暇はない。残りはまだ117試合もある。これから投打がガッチリ噛み合ったソフトバンクらしい戦いを見せてくれるはずだ。