山田哲人、打撃低迷も米スカウト陣は熱視線。筒香嘉智を超える高評価の理由とは?
東京ヤクルトスワローズの山田哲人内野手が極度の不振に陥っている。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では主に1番・指名打者として出場し、活躍を見せていた山田に、メジャー関係者は興味を示している。
2017/05/02
シャープで豪快なスイングが見られない
東京ヤクルトスワローズの山田哲人内野手がスランプにあえいでいる。
1日現在で5試合連続無安打。打率も1割9分1厘に沈み、本塁打こそ2本放っているとはいえ僅か8打点では打線の主軸として明らかに物足りない。
シーズン序盤に本来の3番から1番に打順が変更された。しかし今度は4番の畠山和洋内野手が負傷離脱した影響でリードオフマンから再び3番に戻った。チーム事情だから仕方がないとはいえ、もしかすると度重なる打順の変更も自身のリズムを狂わせる悪い材料となってしまっているのかもしれない。
だが、ここ最近の山田の打席では明らかに持ち前のシャープかつ豪快なスイングが見られない。特に評論家でも何でもない筆者の目で見ても、そう感じられる。肉体的な「疲れ」なのか、あるいは何かに対する「迷い」なのか――。
山田本人はそれを強く否定しているが、一部メディアも指摘するように侍ジャパンのメンバーとして開幕前に参加した第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での激闘の疲れや、日本に戻ってきてからレギュラーシーズンの戦いに順応する上で打撃に何らかの迷いが生じていることも考えられる。
ちなみに、その第4回WBCで山田は主に「1番・指名打者」して全7試合にスタメン出場。27打数8安打で打率は3割には満たなかったものの2割9分6厘、2本塁打5打点をマークし、チームの準決勝進出に貢献した。
前人未到の2年連続トリプルスリーを昨季成し遂げていた山田の存在は海の向こうでも評判を呼んでいて、大会期間中はスタンドから侍の背番号23に熱い視線を配るメジャーリーグ球団のスカウト陣の姿も数多く見られた。