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開幕KOで蚊帳の外 ベイスターズ・三嶋、新球武器に巻き返しの3年目

3年目の三嶋一輝が、幸先のいいスタートだ。紅白戦で新球チェンジアップが武器になり2回無失点と結果を残し、首脳陣に猛アピールした。昨年は開幕投手を務めながら、結果を残せなかっただけに、今季巻き返しへ必死だ。

2015/02/10

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紅白戦で結果を残す

 注目を浴びた松井秀喜氏訪問が終わった翌日の8日、横浜DeNAベイスターズのキャンプでは紅白戦が行われた。DeNA体制になった過去3年を見ても、この時期に紅白戦をやるのは異例の早さ。今年に賭けるチームの姿勢が感じられる。沖縄とは思えない強い北風の吹く底冷えするコンディションだったが、選手たちは調整段階とはいえ仕上がりの良さを随所に見せてくれた。
 
 なかでもひときわ光る活躍で首脳陣の目を引いたのが後攻の先発をした3年目の三嶋一輝だ。
 
 昨シーズンは2年目にして開幕投手を務めながらも2回9失点の大乱調。以後、復調することなく昨シーズンはわずか8試合の登板で1勝2敗、防御率10.88と散々な結果に終わっている。昨季クライマックスシリーズ争いをした好調DeNAにあって、ひとり蚊帳の外といった状況だった。
 
 今シーズンは捲土重来、生き残るためには結果を出さなければいけない。
 
 初回、先頭打者の桑原将志にフォアボールを与えるも、つづく内村賢介から三振、石川雄洋を二塁併殺打でまとめる上々のスタート。とくに昨年、伸びがなかったストレートが145キロと、この時期にしては球威があるように感じられた。
 
 昨シーズンは体重をしぼったことによりストレートのスピードが伸びなかったと分析している三嶋は、今季、結果を残した一昨年と78キロに戻している。
 2回は新加入のロペスと倉本寿彦をともに二塁ゴロに打ち取ると、赤堀大智から空振りの三振。2回無失点の好投を見せつけた。
 
 とくに赤堀に対し追い込んでから空振りを奪ったチェンジアップは昨季から取り組んできた新球であり、三嶋自身この場面について「初めて右打者に投げたんですけど、ここまでうまくいくとは思っていなかった」と手応えを感じている様子だった。

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