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開幕KOで蚊帳の外 ベイスターズ・三嶋、新球武器に巻き返しの3年目

3年目の三嶋一輝が、幸先のいいスタートだ。紅白戦で新球チェンジアップが武器になり2回無失点と結果を残し、首脳陣に猛アピールした。昨年は開幕投手を務めながら、結果を残せなかっただけに、今季巻き返しへ必死だ。

2015/02/10

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指揮官も認めた「今後に向けて非常に楽しみな存在」

 この好投に中畑清監督の評価も上々だ。
「マックス145キロ出ていたし、チェンジアップが新しい武器になり、投球の幅も広がった。ピッチャーはこう抑えるんだというところを見せてくれたし、雰囲気もある。今後に向けて非常に楽しみな存在になった。ローテーションに入ってくるんじゃないか」
 
 しかし三嶋は冷静に、まだキャンプ前半と断ったうえで次のように語る。
 
「キャンプに入ってまずは監督さんに投げっぷりの良さを見せることができて良かった。変化球やバリエーションも見せることができましたしね。まあ、まだまだ出だしなのでさらに磨きをかけていきたい。ただ言えることは、昨年の今の時期よりも確実にいいということ」
 
 投手陣が一斉に介して練習をするキャンプにあって体格の小柄な三嶋は逆に目立つ。しかし、マウンド上で見せる姿は堂に入ったもので不思議なほど体が大きく見える。どこか迷い、自信なさげだった昨年とは異なり、いい意味でのふてぶてしさも戻ってきている。
 
 キャンプ序盤とはいえ残り数枠をめぐる熾烈な先発ローテーション争いで、三嶋が一歩リードしたカタチとなった。DeNAがAクラス、いや優勝を狙うためには三嶋の力は必要だ。そういう意味では光明を見た、寒空の下での紅白戦だった。

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