「本当の意味での野球人」56歳になってもフランコをプレーに掻き立てる“野球への思い”【豊浦彰太郎のMLB on the web】
MLBで首位打者に輝き、かつて千葉ロッテでもプレーしたフランコ。独特な打撃フォームから面白いようにヒットを量産する姿を記憶しているプロ野球ファンも多いだろう。そのフランコが戻ってくる。
2015/02/11
BCリーグにフランコが来る
あのフリオ・フランコが、56歳にして(もっと上だとする説もある)現役復帰する。
しかも、舞台は日本。BCリーグの石川ミリオンスターズの監督兼任だ。
現役でプレーする機会を得るために、はるばる日本までやってくるフランコには感服するほかないが、彼を選手兼任の監督に据えようという、ミリオンスターズの経営陣の発想もすごい。
It has now been eight years since Julio Franco last played in MLB, but his playing days are still not over. The 56-year-old Franco went 6 for 27 (.227) in seven games with the independent Fort Worth Cats last season, and now he’s heading to Japan to continue playing.
According to a report, Franco has signed with the Ishikawa Million Stars, a semi-pro team in Japan.
フリオ・フランコが最後にMLBでプレーしてから今や8年だ。しかし、現役生活はまだ終わっていない。56歳のフランコは、昨季独立リーグのフォートワース・キャッツで27打数6安打(.227)だった。そして今彼はプレーを続けるために、日本に向かおうとしている。フランコは日本のセミプロ球団の石川ミリオンスターズと契約したようだ。
BCリーグを「セミプロ」と評されたことには一言言いたくなるが、アメリカのメディアからすると、そもそもMLB機構の傘下ではない独立リーグというような見え方なのだろう。
フランコの今回の現役復帰には考えさせられる。
一流のプロがプレーを続ける動機付けとは何だろう。
プロ野球もビジネスである以上、そこでプレーする選手にとってもまたそれ自体がビジネスだ。
しかしフランコの場合、ミリオンスターズからいくら貰うのかは定かではないが、独立リーグの常としてその報酬はささやかなものであろう。
彼がわざわざ地球の裏側までやってくる理由は、お金のためだけではないことは明らかだ。