「本当の意味での野球人」56歳になってもフランコをプレーに掻き立てる“野球への思い”【豊浦彰太郎のMLB on the web】
MLBで首位打者に輝き、かつて千葉ロッテでもプレーしたフランコ。独特な打撃フォームから面白いようにヒットを量産する姿を記憶しているプロ野球ファンも多いだろう。そのフランコが戻ってくる。
2015/02/11
いまだ現役でプレーし続ける、フランコの考え
昨日行われた記者会見で端保聡代表取締役は「本当の意味での野球人。生きた見本として行動全てを見せていってもらえれば」と、フランコを招聘した理由を報道陣に語っている。
心理学の世界では人間の欲求を5段階に分けている。
第一階層の生理的欲求、その次に経済的安定性を求める安全の欲求、さらに次に位置するものとして、社会欲求や承認の欲求を挙げている。
メジャーで首位打者の経験もあるフランコにとって、BCリーグでプレーする目的が自己顕示欲を満たすためとは考え難い。
すなわち単純に「野球が好き」「いつまでもプレーしたい」という思いだけだ。言い換えれば心理学上第5の欲求である自己実現の欲求だ。
かつてフランコは日本のメディアの取材に対しこう答えていた。
彼が43歳でメジャー復帰を決断した2001年のことだ。
このコメントは当時大手のスポーツ誌で大きく取り上げられたので、ご記憶の方も多いと思う。
「もう随分稼いだよ。これから先の人生は、ゴルフ三昧でも、プールサイドにカクテルを片手に寝そべる日々でもよかった。人はそれを夢のような暮らしと呼ぶかもしれない。でも、おれには退屈な毎日としか思えなかったんだ」
出典:Julio Franco, 56, joins semi-pro team in Japan as player ? manager @ CBS Sports by Mike Axisa in Feb. 8th 2015