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【SB】東浜は真のエースになれるか。工藤監督も厚い信頼、エース級と投げ合う交流戦で飛躍を

福岡ソフトバンクホークスの東浜巨投手は、開幕から安定した投球を続けている。交流戦初戦も完投勝利で飾った5年目の若鷹の飛躍に期待が高まる。

2017/06/02

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ピンチには強気の内角

 5月30日中日戦、今年の交流戦開幕投手は東浜だった。ここまでローテを守って8試合に登板し、5勝1敗。5月に入ってからは防御率2点台をキープし、安定感を見せていた。
 
 この日は中日・先発の吉見一起を相手に味方打線が初回から6得点をあげ、大量リードの中での投球となった。しかし東浜は、2回に藤井淳志から、4回にはゲレーロからソロホームランを浴びてしまう。さらに8回には四球と連打で一死満塁のピンチを招いたが、連続三振で追加点を許さなかった。
 
「点差があっても締まらなくなるし、明日につなげないといけない。狙って取った三振です。インコースに強気で投げられました」と、ピンチの場面を振り返った。
 
 自ら志願して9回のマウンドにあがり、三者凡退で仕留め、10対2で4年ぶりの完投勝利を手にした。「点を取られても投げ切れたのは、完封以上にうれしい」と清々しい表情で語る。
 
 お立ち台に上がるのはこれで6回目。6勝目で6回ということは、先発としての働きを十分に果たしての勝利ということになる。マウンド同様、すっかり落ち着いた様子で話すヒーローの姿に頼もしさを感じる。

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