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キューバ球界で話題の日本人とは? ソフトバンクスカウトに地元紙が注目する理由

福岡ソフトバンクホークスの中南米担当スカウト・萩原健太氏がキューバ球界で話題だ。地元紙で、“球界のファミリー”として紹介され、その手腕や求める選手像を特集。ホークスのみならず、日本とキューバの両球界をつなぐ架け橋としての期待は大きいようだ。

2017/06/15

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欠点は基礎の習得不足。年長者は思慮深いプレー必要

 キューバ球界の欠点についても問われ、「子ども世代では基礎的な部分の習得が足りないのでは。彼らがどのようにトレーニングしているかはわからないが、もっと良くなるはずだ。技術を完成させる必要がある」と答えている。さらに「年長者たちはあまり考えてプレーしていないと思う。投手は変化球の使い方を、打者は打席内での規律を改善するべきではないか。悪球に手を出しがちだ」と指摘している。
 
 キューバ政府が選手の輸出を解禁し、ユリエスキ・グリエル、フレデリク・セペダといった大物選手が鳴り物入りでやってきたが、芳しい印象を残せなかった。エクトル・メンドーサ、ホセ・ガルシアといった若手選手が帰国路で米国球界を目指し亡命するという事態になり、日本球界でのキューバ人選手への評価、印象は下がりがちであった。
 
 これまで日本球界とキューバ球界における移籍交渉は、キューバ側に主導権を握られ、日本側が振り回されてきた印象がある。しかし、萩原氏のように足繁く現地に通い、対等に交渉できる存在の登場は、今後の両国の野球に大きな影響を与えることとなりそうだ。萩原氏は私とのインタビューの中でもラテン社会は「アミーゴ文化」であり、腹を割って中に飛び込めば歓迎してくれると述べていた。キューバ球界からも「ファミリー」と受け入れられている萩原氏の活躍に今後も注目だ。

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